創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年7月11日カイコ由来のバイオ原料の研究・供給を行う「Morus」が7億円調達

2025年6月30日、Morus株式会社は、総額7億円の資金調達を発表しました。
Morusは、カイコ由来のバイオ原料の研究・供給を行う研究開発型メーカーです。
昆虫食や代替タンパクの枠にとどまらない高機能バイオ原料の開発に取り組んでいます。医療・食品・化粧品・機能性素材など、幅広い領域に応用可能な原料として、科学的根拠にもとづいた製品開発を国内外で推進しています。
今回調達した資金は、「MorSilk Powder」の栄養学観点からの臨床試験や、量産体制の構築、ASEAN・EU市場への展開に活用します。
また、食品・医療・化粧品・機能性素材といった複数分野での共同開発や、脱炭素・サーキュラーエコノミー対応に向けたサプライチェーン構築を国内外の企業と連携して推進する計画です。
カイコ(蚕)は、絹糸(シルク)の原料として古くから養蚕業の中心にありました。近年ではその産業的価値が多様化し、絹糸産業にとどまらず、バイオ・医療分野、食品(とくに昆虫食)、化粧品・機能性素材など、さまざまな分野で注目されています。
カイコは古くから養蚕業において家畜化された昆虫であり、量産性や飼育安定性が高いという特徴を有しています。また、他の昆虫にはない独自の機能性成分を有していることが、研究により明らかになっています。そのため、スタートアップやディープテックの注目を集め、産業利用に向けた研究開発が進められているのです。
このような背景のもと、Morusはカイコ研究を通じて、医療・食品・化粧品・機能性素材など、幅広い領域に応用可能な高機能バイオ原料の開発に取り組んでいます。
研究開発系のビジネスにとって資金は非常に重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報について詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | バイオ バイオテクノロジー メーカー 供給 化粧品 医療 原料 株式会社 機能性 研究 研究開発 素材 製品開発 資金調達 食品 高機能 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年7月15日、株式会社SHO-CASEは、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SHO-CASEは、施工現場の労務管理システム「SHO-CASE」のβ版を2022年7月1…
2020年2月6日、株式会社EventHubは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 イベント・マーケティング・システム「EventHub」を開発・運営しています。 イベント…
2019年7月19日、株式会社イノービアは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 製造業の人材成長に貢献するスキル・教育管理ツール「SKILL NOTE(スキルノート)」を運…
2020年10月19日、ファイトケミカルプロダクツ株式会社は、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 東北大学大学院工学研究科北川尚美教授が開発したイオン交換樹脂によるフロー型の反応分…
2025年3月4日、ViXion株式会社は、株式会社パイロットコーポレーションと資本業務提携契約を締結したと発表しました。 ViXionはパイロットコーポレーションを引受先とする3億円の第三者割当増資…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

