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LGBTsフレンドリーな不動産仲介事業などを展開する「IRIS」が資金調達

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2025年3月3日、株式会社IRISは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社ARCOBALENOです。

IRISは、LGBTsフレンドリーな不動産仲介事業、メディア事業、企業・団体向けD&I研修事業を展開しています。

今回調達した資金は、さらなる事業拡大に活用します。

ARCOBALENOからの戦略的投資にもとづき、LGBTsフレンドリーな不動産管理会社・オーナーとの連携強化、同性カップルやトランスジェンダー当事者の住宅購入の支援強化、情報発信や業界横断の協力体制構築などを進めていきます。


マイノリティである同性愛者などのLGBTsは社会から抑圧されてきたという歴史があります。しかし、当事者やアライの取り組みにより、社会全体の価値観も変化し、現在は世界30か国以上で同性婚、もしくはパートナーシップ法が制定されています。日本においても、2015年に東京都の渋谷区と世田谷区でパートナーシップ制度が導入され、その後、日本全国の自治体へと広がっています。

LGBTsに関する活動や考え方は、SDGsの推進に伴ってさらに広がりを見せています。SDGs自体にはLGBTsに関する目標は明記されていませんが、これは一部の国では同性愛などが宗教的に禁忌とされていることが理由のひとつです。それでも、世界的にどのような人でも抑圧されることなく暮らせる社会の実現に向けた取り組みは続いており、日本においても同性婚を認めるための法改正が議論されています。

一方で、LGBTsへの理解については社会に十分に浸透していない現実もあります。たとえば、LGBTs当事者が賃貸物件を探す際、申し込みや審査の段階でオーナーや不動産会社から断られるケースがあります。

こうした課題に対応するため、IRISはLGBTs当事者が安心して賃貸物件を選んだり、住宅を購入したりできるようサポートを行っています。また、不動産会社などへの啓発活動も進めており、新しい時代の企業として、その取り組みに注目が集まっています。

SDGsの推進などにより世界的に価値観の変化の激しい時代となっています。ビジネスはこういった時代で新たな価値観を示したり、生まれた課題を解決するために重要な役割を担っています。「冊子版創業手帳」では、社会課題をビジネスで解決することを目指す起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考や手法を知ることは、新たなビジネスの創造に役立つでしょう。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 不動産 株式会社 賃貸 資金調達
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