注目のスタートアップ

労務相談プラットフォーム「HRbase PRO」を提供する「Flucle」が2.3億円調達

company

2024年9月26日、株式会社Flucleは、総額約2億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Flucleは、労務相談プラットフォーム「HRbase PRO」を提供しています。

社会保険労務士・事務所向けの労務相談に特化したクラウドサービスです。

資料集めと要約作成をサポートする労務相談AI、労務管理業務を一目で確認できる労務管理ガイド、資料の一元管理、労務相談に特化したチャットなどの機能を備えています。

今回の資金は、開発体制の強化を目的としたエンジニア・労務人材の採用などに充当します。


近年は、働き方改革などにより労働関連の法律が厳しくなっているほか、労働者の労務意識の高まりにより労働者による労務面の指摘なども増えています。

こうした環境下において、労務トラブルへの対応や、労務トラブル削減を行う社労士の労務相談のニーズが高まっています。

しかしながら社労士が労務相談で扱う範囲は非常に広く、知識習得の負担は大きなものになっています。また、労務に関する法律も年々更新されており、正確かつ最新の情報を顧客企業に届けることも求められます。

Flucleは、社労士の労務相談の品質向上と業務効率化を目的に、労務相談プラットフォーム「HRbase PRO」を開発・提供しています。

2024年4月に、労務相談の質問を入力することで、AIがその質問に関連した資料を集め、回答の要約を自動作成する「労務相談AI」をリリースし、さらにサービスを成長させています。

株式会社Flucleのコメント

このニュースを受けまして、株式会社Flucleよりコメントが届きました。

三田弘道(みた・ひろみち)
株式会社Flucle 代表取締役 / 社会保険労務士法人HRbase 代表
社会保険労務士

兵庫県西宮市生まれ。大阪大学大学院在学中に社会保険労務士試験に合格。
300社以上の企業の労務管理支援の中で労務領域の属人化を課題に感じ、社会保険労務士向けクラウドサービス「HRbase PRO」を開発。日本初の労務相談特化プラットフォーサービスで、社労士業界の効率化と属人化解消に取り組んでいる。

経歴:
2009年11月 社会保険労務士試験 合格
2010年3月  大阪大学大学院情報科学研究科 修了
2008年4月  株式会社エイブルワーク(現ミナジン)入社
給与計算アウトソーシング事業の立ち上げ、勤怠管理システムのマネジメント、新規事業開発(人事労務システムの構築)など幅広く業務を行う。
2015年9月 株式会社Flucle設立、取締役に就任
2016年8月 株式会社Flucle 代表取締役に就任 現在に至る

・今回の資金調達の目的は何ですか?

労務相談AI機能の精度アップのための開発体制の強化と、スケールアップのための人材採用です。

社労士という専門家に利用いただくためには、汎用性の高い生成AIにありがちなハルシネーションは厳禁であり、法律に関するサービスのため精度アップは必須となっております。

この精度アップはテクノロジーだけでは解決できないため、社労士をはじめとした労務管理に詳しい人材のチームを社内に抱えており、そのチームの存在自体が弊社の大きな強みとなっております。

・今後の展望を教えてください。

労務管理領域において、AI×社労士のプラットフォームを構築し、日本の労務にかかるコストを1/2にすることを目指しています。そのため専門家の知見をデータベース化し、より精度の高いAIがエージェントのように実務を遂行できる機能の開発を予定しています。

直近では会話式(音声入力)などの機能の開発を進め、労務管理に携わるすべての人がスムーズで最適な労務管理を行えるためのサービス提供を進めます。

・読者へのメッセージをお願いします。

まだ誰も着手していなかった「労務相談×テクノロジー」という領域にチャレンジし、ここまで成長できたのは、ユーザーでアある社会保険労務士の方々のおかげと感謝しております。

労務テックの可能性は無限大です。

誰もが簡単に、そして最適な労務管理ができるサービスを提供すべく、邁進して参ります。引き続き応援をお願いいたします。

経営を円滑に進めていくには頼れる専門家を見つけることが重要です。創業手帳は無料で専門家の紹介を行っているため、専門家を探している経営者の方はこちらを活用できます。

また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」や、資金調達に特化した「資金調達手帳」も無料で送付しております。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB クラウドサービス サポート チャット プラットフォーム 一元管理 作成 労務管理 株式会社 社労士 要約 資料 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

緊急情報をAIで収集するサービスなどの「JX通信社」が5億円調達
2019年7月11日、株式会社JX通信社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 SNS上の災害・事故・事件などの緊急情報を、AIで収集するリスク情報SaaS「FASTALERT(…
アクセラレーター・プログラム「TOHOKU GROWTH Accelerator」が開催
2019年7月25日、株式会社MAKOTOキャピタルは、仙台市と共同で、「TOHOKU GROWTH Accelerator」を実施することを発表しました。 「TOHOKU GROWTH Accele…
セールスイネーブルメントクラウド提供の「ナレッジワーク」が2億円調達
2022年6月17日、株式会社ナレッジワークは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 2022年4月20日には、10億円の資金調達を発表しています。 ナレッジワークは、セールスイネーブル…
空間デジタル演出の「プリズム」と空間づくりの「丹青社」が業務提携
2020年10月5日、株式会社プリズムは、株式会社丹青社と、業務提携に関する協定書を取り交わしたことを発表しました。 プリズムは、イベント・コンサート・舞台などにおいて、映像やデジタル技術を駆使した空…
24時間型訪問介護業務支援SaaS「PORTALL」を提供する「スリーエス」が3.3億円調達
2023年12月5日、スリーエス株式会社は、総額約3億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 スリーエスは、24時間型訪問介護業務支援SaaS「PORTALL(ポータル)」の開発・提供…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集