注目のスタートアップ

サーキュラーエコノミーを実現するデータプラットフォーム「pool」を提供する「レコテック」が資金調達

company

2024年7月26日、レコテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

レコテックは、サーキュラーエコノミーを実現するデータプラットフォーム「pool」を提供しています。

誰が・どこで・何を・どれだけ排出しているのかを管理できる廃棄物計量管理システムです。

都市資源をデータ化し回収効率を高めると同時に、リサイクル材料を活用したい製造業者と排出事業者をつなぎ合わせ、サーキュラーサプライチェーンをデザインします。

また、リサイクル過程のトレーサビリティ情報とCO2排出量情報を提供し、企業のサステナビリティ戦略と法規制対応を支援しています。

今回の資金は、「pool」事業推進に向けた人材採用、組織強化、システム開発などに充当する予定です。


天然資源の枯渇、ごみ問題、環境破壊など、資源に関する社会的な課題は年々深刻化しており、根本的な解決策が求められています。

これらの社会課題に対する解決策のひとつとして、循環型社会の実現が進められています。

循環型社会とは、限られた資源を効率的に循環させ、環境への負荷を低減する社会のことです。

たとえば、現代社会はプラスチック製品に依存していますが、プラスチックは石油由来であり、将来的に枯渇する可能性があるうえ、自然に分解されないため、多くの環境問題を引き起こすという課題を抱えています。このため、プラスチック廃棄物を減らし、資源を効率的に利用するためのリサイクル体制の確立が必要です。

日本では高度経済成長期に埋立地の容量問題が顕在化し、2000年代から様々なリサイクル法が制定され、リサイクルが推進されてきました。

しかし日本におけるプラスチックごみのリサイクル率は80%と高い一方で、そのうち56%はサーマルリサイクルです。

サーマルリサイクルは、プラスチックを焼却する際に発生する熱エネルギーを回収して発電などに利用するものです。

このサーマルリサイクルは廃棄物の有効活用ではあるのですが、資源が循環するリサイクルの形ではないため、他国ではリサイクルとしてカウントされないこともあります。

そのため、日本ではサーマルリサイクル以外の資源循環の仕組みの構築が求められています。

レコテックは、都市資源の可視化、物流効率・工場稼働率の最適化によるコスト削減、再生資源のトレーサビリティの確保を実現する「pool」を通じて、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指しています。

事業の成長には、戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との連携などが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB CO2排出量 サーキュラーエコノミー サステナビリティ サプライチェーン デザイン トレーサビリティ リサイクル 企業 回収 廃棄物 循環型社会 株式会社 管理システム 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ゲーム・クリエイティブ制作事業など展開の「フーモア」が1.3億円調達
2020年6月12日、株式会社フーモアは、総額1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 以下の事業を展開しています。 ・ソーシャル・ゲームなどに活用されるイラストや3DCG、2Dアニ…
AIキャラクターを開発する「EuphoPia」が3,700万円調達
2023年6月6日、EuphoPia株式会社は、総額3,700万円の資金調達を実施したことを発表しました。 EuphoPiaは、没入的な対話体験の実現のため、AIキャラクターの開発(Project I…
「CBcloud」が「はぴロジ」と協業 オープン型のラストマイル配送サービス「コネット便」を構築
2022年9月9日、CBcloud株式会社は、株式会社はぴロジと、「コネット便」の提供を開始するため、基本合意書を締結したことを発表しました。 CBcloudは、荷主と配送パートナーを直接つなぐプラッ…
次世代原子炉である高温ガス炉や熱エネルギー貯蔵システムを開発する「Blossom Energy」3.5億円調達
2024年2月28日、株式会社Blossom Energyは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Blossom Energyは、日本原子力研究開発機構(JAEA)において…
セールスチームの武器となる企業データベースを展開する「SalesNow」が資金調達
2024年11月18日、株式会社SalesNowは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は6.5億円となりました。 SalesNowは、セールスチームの武器となるデ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集