注目のスタートアップ

「三菱UFJ銀行」がWeb3・メタバース事業を手がける「TBT Labグループ」と資本業務提携

company

2023年5月12日、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社である株式会社三菱UFJ銀行は、TBT Lab株式会社の子会社であるJP UNIVERSE株式会社と、ログシス株式会社の計6億円の株式取得を決定し、TBT Labグループと資本業務提携を締結したことを発表しました。

JP UNIVERSEは、『ファイナルファンタジーXV』のディレクターを務めた田畑端氏が立ち上げたメタバーススタジオです。メタバース空間構築ツール「PEGASUS WORLD KIT」や、メタバースプラットフォーム「RYUGUKOKU」の構築・運営を行っています。

ログシスは、ユーザーのメタバース空間内における往来を容易にする決済機能付き身分証明書「MULTI MAGIC PASSPORT」の開発・運営を行っています。

TBT Labは、2023年2月、メタバースやデジタルコンテンツが集う共通基盤(オープン・メタバース)を活用したジャパン・メタバース経済圏(JMEZ)創出の構想を立ち上げ、MUFGを含む国内企業10社と基本合意を締結しています。

JMEZ推進のため、経済圏創出に必要となる認証、決済、データなどの金融プラットフォーム機能の開発を進めていく計画です。

この提携により、MUFGとTBT Labグループは、メタバース経済圏の創出に向けた取り組みを加速させます。


メタバースとは、おおまかに言えばインターネット上に構築された仮想空間のことであり、大規模かつ自由度の高さを特徴としています。

メタバースには、ブラウザからアクセスできるタイプから、VRゴーグルなどの専用デバイスを使用するタイプまで、さまざまな種類が存在します。

とくにVRゴーグルを使用するメタバースでは、現実の制約を超えた空間や動作を実現できるため、ゲームや音楽ライブなどのエンターテインメント分野で注目を集めています。

さらに、ビジネスにおける活用例も模索されており、すでに仮想空間を活用した不動産の内覧やモデルハウス、大規模な商談会などで利用されており、将来的な成長が期待されています。

TBT Labは、2023年2月28日、国内企業10社と、ジャパン・メタバース経済圏の創出に向けた基本合意書を締結しました。

この構想は、ゲーミフィケーション、FinTech、ICTなど各々のテクノロジーやサービスを統合したオープンメタバース基盤を構築し、この基盤により、プラットフォーム内メタバース同士の連携や、異なるメタバースプラットフォーム同士の相互運用を可能にすることで、新たな社会インフラとして整備することを目指しています。

メタバースは時間的・物理的制約がある人でも、さまざまなサービス・体験にアクセスできるという特徴があります。その特徴から行政・福祉サービスとしての活用も考えられています。

こうした社会インフラとして機能させるには、商業利用されるメタバースとの相互利用・運用・連携などが実現されることも重要となります。

事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーが見込める他社との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Web3 データ メタバース 子会社 株式会社 決済 認証 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ミニッツ」が資金調達 トレカ特化型ライブコマースアプリ「ミニッツ」を本格スタート
株式会社ミニッツは、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、トレーディングカード特化型ライブコマースアプリ「ミニッツ」を本格スタートしたことも併せて発表しました。 「ミニッ…
5秒で家が見つかるアプリ「NOW ROOM」提供の「Living Tech」が2.1億円調達
2020年5月28日、株式会社Living Techは、総額2億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 初期費用0円、5秒で家が見つかるアプリ「NOW ROOM」を開発・運営しています…
ダイヤモンド半導体の社会実装を目指す「大熊ダイヤモンドデバイス」が40億円調達
2024年10月17日、大熊ダイヤモンドデバイス株式会社は、総額約40億円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、助成金を合わせた累計調達額は約67億円となりました。 大熊ダイ…
商業不動産のデジタル化を支援する「COUNTERWORKS」が12億円調達
2023年10月31日、株式会社COUNTERWORKSは、総額約12億円(エクイティ:8.6億円、デット:3.5億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 商業施設のオンラインリーシング支援Sa…
BtoB営業向けMarket Discovery Platform「datais」シリーズを開発・提供する「datais」が資金調達
2023年8月1日、株式会社dataisは、資金調達を実施したことを発表しました。 dataisは、BtoB営業向けMarket Discovery Platform「datais」シリーズを開発・提…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集