注目のスタートアップ

「島津ダイアグノスティクス」が再生医療技術を使用した研究用血球様細胞の提供などを手がける「マイキャン・テクノロジーズ」に5,000万円出資

company

2023年4月10日、島津ダイアグノスティクス株式会社(旧社名:日水製薬株式会社)は、マイキャン・テクノロジーズ株式会社約5,000万円の出資を行ったことを発表しました。

マイキャン・テクノロジーズは、再生医療技術を使用した研究用血球様細胞の提供、薬系開発の評価サービス、実験動物代替法にもとづく各種試験受託サービスを手がけています。

今回の出資により、島津ダイアグノスティクスの有する特定の細胞に適した培地を開発する能力などを活用し、MylcMAT法を簡易に実施できるキットを製品化し、日本・欧州において共同で販売していきます。

島津ダイアグノスティクスは、株式会社島津製作所の臨床事業における開発・製造子会社です。


マイキャン・テクノロジーズは、2019年に世界で初めて増殖可能なヒト免疫を有する白血球細胞「Mylc(ミルク)細胞」を開発しました。

Mylc細胞は、刺激に対する高い反応性、同一の遺伝子情報を持つ均一性、安価な製造コストといった特徴を有しています。

医薬品・ワクチンなどの出荷においては、発熱性物質に汚染されていないかを確認する発熱性物質試験が必要となります。

発熱性物質試験では現在はウサギを利用した動物実験が主流となっているのですが、とくにEUでは動物愛護などの理由により動物実験が規制される流れとなっており、代替の試験法が求められています。

そこで注目されているのが細胞を利用した試験法であるMAT法です。

マイキャン・テクノロジーズは、Mylc細胞を利用した試験法であるMylcMAT法を2021年に開発しています。今回島津グループとの関係を強化し、このMylcMAT法のグローバル展開を目指すようです。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 代替 再生医療 動物 技術 株式会社 研究 細胞 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

テナントと店舗物件をマッチングする「テナンタ」が6,000万円調達
2019年11月13日、株式会社テナンタは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 店舗物件を探しているテナントと物件をマッチングするプラットフォーム「テナンタ」を運営しています。…
大学周辺飲食店向けモバイルオーダーアプリ「Boomee」がリリース
2021年9月27日、株式会社Boomeeは、「Boomee」と「Boomee for Owner」をリリースしたことを発表しました。 「Boomee」は、コロナ禍で売上が落ち込む大学周辺の飲食店の集…
バーチャル音楽IPを創出する「VOLVE CREATIVE」が資金調達
2025年2月25日、株式会社VOLVE CREATIVEは、資金調達を実施したことを発表しました。 VOLVE CREATIVEは、バーチャル音楽IPの創出や、音楽系VTuberの制作、エンターテイ…
AIによる野球のトレーニングの効率化と成果向上を目指す「Knowhere」が1億円調達
2022年6月16日、株式会社Knowhereは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、元プロ野球選手である斎藤佑樹氏が設立した株式会社斎藤佑樹、株式会社デジタルガレージが設…
デジタル・マーケティング事業など展開の「Sole Brain」が5億円調達
2020年4月13日、株式会社Sole Brainは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ライフ・サービス領域のBtoC事業を行う企業をメイン・ターゲットに、デジタル・マーケティング事…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集