注目のスタートアップ

三次元形状処理エンジンを活用した産業用ロボットの自律化を展開する「リンクウィズ」が3,000万円調達

company

2023年4月6日、リンクウィズ株式会社は、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

リンクウィズは、産業用ロボットのティーチングプログラム補正ソリューション「L-ROBOT」、インライン向け3Dロボット検査ソリューション「L-QUALIFY」を展開しています。

「L-ROBOT」は、対象ワークの微細な形の違いに応じてティーチングデータを自動で生成・補正することで、加工不良ゼロを実現する補正ソリューションです。いままで人間が行っていたティーチング作業を自動化し、生産効率の向上、人員の最適化を実現します。

また、「L-ROBOT」「L-QUALIFY」と設備機器から得られる生産デジタルデータを活用する品質・生産性改善支援ツール「LINKWIZ FACTORY CLOUD」により、ものづくりDXに貢献しています。

今回の資金は、高速三次元点群処理、高速形状処理のさらなる改善、「LINKWIZ FACTORY CLOUD」の開発基盤をさらに強化したものづくりDXアプリケーションの開発に充当します。


製造業は国内GDPの2割弱を占める基幹産業です。しかし製造業は少子高齢化による人材不足や、国際競争の激化とそれに伴う競争力の低下を課題として抱えています。

再び製造業を競争力のある産業へと押し上げるには、デジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現することが必要です。

製造業においてAI・IoT・ロボティクスなどの先端技術は、生産性の向上や品質の確保などさまざまな恩恵を与えてくれます。とくに自律ロボットは高い効率化・省人化を実現することから、さまざまな製造業での注目が高まっています。

一方、実際の現場でロボットが行っている作業は、運搬・組立・スポット溶接がほとんどです。製造業においてもっとも多い作業が加工なのですが、加工においてはロボットの導入がなかなか進んでいません。

加工においてロボットの導入が進まない理由のひとつに、ソフトウェア面の課題があげられます。

ロボットを動かすには必要となる作業をAIに教えるティーチングが必要となるのですが、加工においてはこのティーチングの工数にかかる負荷が非常に高く、大ロットの加工でない限り、手作業でやったほうがコストがかからないという状況にあります。

リンクウィズは、このティーチングを自動化するシステムや、生産におけるすべてのデータを一元化し分析することができるプラットフォームの提供により、製造業のDXを支えています。

デジタル時代において企業の利益を最大化させるためには、テクノロジーを活用することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

カテゴリ 有望企業
関連タグ DX デジタルトランスフォーメーション プログラム ものづくり ロボット 一元管理 株式会社 検査 生産 生産性向上 産業 研究開発 自動 自動化 製造業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

視覚障害者向け靴挿入型歩行ナビゲーションデバイス/システム「あしらせ」を開発する「Ashirase」が3億円調達
2022年10月5日、株式会社Ashiraseは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Ashiraseは、靴に挿入することで振動によってルートをナビゲーションするアタッチメントデバイス…
保育総合ICT「ルクミー」シリーズを展開する「ユニファ」が資金調達 「MIXI」と資本業務提携
2024年8月27日、ユニファ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、株式会社MIXIとは、資本業務提携契約を締結しています。 ユニファは、保育総合ICT「ルクミー」シリーズを開発・…
「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金」
株式会社NX総合研究所は「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業(新技術を用いたサプライチェーン全体の輸送効率化推進事業)」を実施しています。 令和5年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送…
分散型コンピューティングパワー(計算力)を提供する「モルゲンロット」が「三菱商事」と資本業務提携
2022年5月20日、モルゲンロット株式会社は、三菱商事株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 モルゲンロットは、分散処理コア技術「Excalibur」を中核としたソフトウェア開発…
乳酸菌特化の研究開発型スタートアップ「LABバイオテック」が5000万円調達
2024年10月8日、株式会社LABバイオテックは、5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、コスモ・バイオ株式会社です。 LABバイオテックは、新規乳酸菌の開発を行う北海道大学…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集