創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年4月1日“におい”のAI開発や“におい”のコンサルティングに取り組む「レボーン」が資金調達

2023年3月30日、株式会社レボーンは、資金調達を実施したことを発表しました。
レボーンは、においセンサー「Obre」や、においセンサーで測定したセンシングデータの管理システム「iinioi cloud」、においセンサーの特徴をベースに設計したオートサンプラー、6万通りの調香パターンを出力できるディフューザー、においのコンサルティングサービスを展開しています。
「Obre」は、人間が実際に感じている香気成分・におい成分を定量化するセンサーです。データは「iinioi cloud」に蓄積され、データの比較、グラフ化、においの識別、作りたい香りの提案などを行うことができます。
今回の資金は、ハードウェアの開発、「iinioi cloud」の機能向上、においコンサルティングの強化に充当します。
匂いを最初に処理する場所は嗅球で、この場所は感情・記憶に強く関与している脳の領域である扁桃体と海馬につながっています。
嗅覚以外の感覚の情報は脳のこの領域を通っていません。そのため嗅覚は、もっとも感情・記憶と関係している感覚だといわれています。
こうしたにおいの特徴に着目し、強い記憶を残したり、ふとしたときに想起してもらうというマーケティング手法が存在します。
たとえばリゾートホテルなどでは、専用のアロマを調香してもらい、ロビーやシャンプーなどで使用することで、顧客により特別な体験を提供しています。
またにおいは、食品・化粧品・日用品などの開発の際にも重要であり、においは官能評価というヒトの感覚を用いた評価によって決定されています。
一方、においの領域は、ヒトの感覚に依存する属人的なものとなっており、特定のにおいを他人に伝えて調香するといったことが困難であることが課題となっています。
レボーンはこのにおいを用いた製品開発やマーケティングの課題を解決するため、においセンサーとにおいを解析するAI、そしてそれを利用できるプラットフォームを提供しています。
AIなどの先端技術の活用が進む時代においてデータ活用は企業を成長させるために重要な取り組みのひとつです。データ活用のためにその基盤やシステムを整備する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期における社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | AI センサー センシング 可視化 株式会社 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年8月23日、株式会社ベター・プレイスは、総額3億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ベター・プレイスは、「福祉はぐくみ企業年金基金(はぐくみ基金)」の導入設計・サポートや…
2024年3月30日、エレファンテック株式会社は、総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エラファンテックは、金属インクジェット印刷による低炭素プリント基板を開発・製造しています。 今…
2023年3月15日、DRONE FUNDは、3号ファンドを通じてSORA Technology株式会社に出資を実行したことを発表しました。 SORA Technologyは、ドローンを中心としたエア…
2022年12月12日、株式会社エージェントシェアは、総額2,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エージェントシェアは、人材紹介エージェント同士の情報共有プラットフォーム「AGENT …
2020年11月2日、株式会社エー・スター・クォンタムは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 量子コンピュータの基盤技術の確立への貢献と、ゲート方式とアニーリング方式のどちらにも関わる…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

