「キュレーションズ」「トータルブレインケア」共同出資によりBtoB向け脳活プラットフォームを提供する新会社「Cognitive Solution株式会社」が設立

tips

2023年3月24日、キュレーションズ株式会社は、株式会社トータルブレインケアと共同出資を行い、新会社・Cognitive Solution株式会社を、2023年3月22日に設立したことを発表しました。

キュレーションズは、大企業向けの新規事業創出支援ファームであり、事業創出支援を行っています。新規事業のアイデア出しや、ビジネスモデルの構築、プロトタイプの開発、市場調査などを手がけています。

トータルブレインケアは、認知機能の測定とトレーニングができるクラウドシステム「脳活バランサーCogEvo(コグエボ)」を提供しています。また、認知機能に関するツールや、プログラムの提供、インターネットサービス事業を展開しています。

Cognitive Solutionは、キュレーションズのPHR(Personal Health Record)プラットフォームサービス「フクシン」、トータルブレインケアの「脳体力トレーナーCogEvo(コグエボ)」の2つの事業を連携させた新サービスを展開することを目的に設立された新企業です。

個人のヘルスデータ、バイタルデータ、「CogEvo」を通じて得られる認知力データを統合させた、脳活PHRプラットフォーム事業を展開しています。

今後、自治体・企業との連携をより強固にし、未病・予防・認知症の領域における新たな価値創造や新サービスの開発などを推進します。


従来の医療情報は、個々が利用した病院・薬局などそれぞれで個別に保管・運用されていました。そのため医療機関の間での医療情報の連携が取れておらず、非効率的な状態となっていました。

PHR(Personal Health Record)は、個人の健康や身体の情報を記録した医療データのことです。

生涯型電子カルテとも呼ばれ、個人の健康情報を一元管理し、その情報をもとに医療や健康増進、生活習慣の改善につなげることを目指しています。

また、一元的に蓄積されたデータは臨床研究などで活用され、今後の医療の発展にも役立てられます。

Cognitive Solutionは、ヘルスデータ・バイタルデータ・認知力データを統合し、未病・予防・認知症の領域で新たな価値創造・新サービスを開発する脳活PHR(Personal Health Record)プラットフォーム事業を展開するとしています。

国内の認知症患者数は、2012年時点で高齢者人口の15%(約460万人)だったのですが、2025年には高齢者のうち20%が認知症になるという予測もあり、今後の人数・割合の増加が課題となっていくことが想定されます。

認知症の発症を防ぐには、脳の活性化が重要だといわれています。

今後Cognitive Solutionがどのようなサービスを展開していくのか注目が必要です。

ヘルスケアは企業の健康経営にとても重要です。雇用人数が50人未満の事業場のストレスチェックは任意とされていますが、生産性の向上のためにも実施したほうがよいでしょう。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「総務手帳」では、社労士によるストレスチェック対応について詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ ウェルビーイング ヘルスケア 予防 予防医学 共同 出資 認知症
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ウェアラブル心電計を活用したヘルスケアサービスを展開する「ココロミル」に「メディネット」が出資
2023年9月4日、株式会社メディネットは、株式会社ココロミルに出資を行うことを決定したことを発表しました。 ココロミルは、高精度なウェアラブル心電計を活用し、不整脈、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)、…
事業承継マッチングプラットフォーム「relay」を運営する「ライトライト」が1.4億円調達
2023年9月21日、株式会社ライトライトは、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ライトライトは、事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」を運営していま…
即時尿検査サービスを開発する「ユーリア」が1.2億円調達
2024年8月30日、株式会社ユーリアは、総額1億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユーリアは、即時尿検査サービスを開発しています。 独自のシート上のバイオマーカーに尿をかけ、それ…
おしゃべりAI「Cotomo」を開発する「Starley」が2億円調達
2024年12月25日、Starley株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Starleyは、音声会話型おしゃべりAI「Cotomo(コトモ)」を開発・提供しています。 ユ…
デジタルヘルスサービスの事業化支援「Doctors Cloud」などを手がける「ドクターズ」に「トレイダーズホールディングス」が出資
2023年8月1日、トレイダーズホールディングス株式会社は、インベストメントLab株式会社(アセット・マネージャー)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「トレイダーズFi…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集