注目のスタートアップ

ホテルにもできる別荘をオンラインで販売する「NOT A HOTEL」が20億円調達

company

2022年10月14日、NOT A HOTEL株式会社は、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。

NOT A HOTELは、ホテルにもできる別荘「NOT A HOTEL」をオンラインで販売しています。

購入方法には、1棟すべての権利を1人のオーナーが所有する「1棟購入」と、30日単位で権利を所有し最大12人で共同所有できる「シェア購入」の2種類があります。

1棟購入、シェア購入ともに、オーナーが利用しない日はホテルとして貸し出すことで収入を得ることが可能です。

さらに、オーナーとなることで全国にあるすべての「NOT A HOTEL」を相互に利用可能であり、所有するホテルより宿泊料金が同じ・低い場合は宿泊料金は無料となります。

また、2022年夏からは、毎年1日単位で利用できる宿泊権とイベントの参加権などの特典がついたメンバーシップのNFT「NOT A HOTEL MEMBERSHIP」を販売開始しています。

「NOT A HOTEL MEMBERSHIP」の期限は、建物の耐久年数と同じ47年間です。宿泊先は毎年ランダムで届くため、偶然の旅を楽しむことができます。

また、NFTは二次流通での売買や、他人へのプレゼントも可能です。その年の宿泊だけを他人に売却・プレゼントすることも可能です。

今回の資金は、ソフトウェア開発・マーケティングの強化、人材採用に充当します。

2022年10月から、「NOT A HOTEL」と同様の販売・運営が可能なプラットフォームを提供するパートナー事業「PARTNER HOTELS」を開始し、既存のホテルブランドと協業し、相互利用可能な拠点を拡大し、2025年には30拠点での展開を計画しています。

今後、NOT A HOTEL AOSHIMA、NASUの開業に続き、福岡・北軽井沢・石垣・みなかみなど、新たな拠点での開発を進めます。

別荘・リゾートマンションを自身で購入すると、いつでも自由に利用できるというメリットが得られる一方で、不動産所得税・固定資産税などの税負担がかかり、さらに施設の維持も自身で行う必要があります。

また、別荘を利用していない間は空き家となってしまうため、放火などのリスクがあるほか、遊休資産にもなってしまいます。

そのため別荘を所有する場合、貸別荘として経営するということが考えられます。

ハワイ・沖縄などのリゾートホテルでは、ホテルコンドミニアムという、ホテルの客室を購入し、自身が利用しない間は一般向けのホテル客室として貸し出し、その賃料収入などを得るという運営形態も一般的です。

「NOT A HOTEL」は、こうした別荘・ホテルの所有権を販売し、利用しない間はホテルとして貸し出すというスタイルの別荘です。

さらに、別荘を建築する前に販売を開始し売れたら建てるという着工前販売、30日単位で所有権を購入できる、NFTを活用し1日単位での所有権の売買を実現していること、オンライン完結で広告費を削減している、テクノロジーを最大限に活用しフロント受付・ロビーをなくしその分部屋を広げていることなどを特徴としています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達が必要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ NFT オーナー オンライン シェア ホテル メンバーシップ 共同 別荘 宿泊 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ホーム・オートメーション・サービス展開の「Connected Design」が4億円調達
Connected Design株式会社は、4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 東急電鉄のジョイント・ベンチャーとして、ホーム・オートメーションなど、個人向けIoTサービス用ハードウェア・…
オールインワンデータ分析ツール「データ統一クラウド」を提供する「Srush」が4億円調達
2023年11月22日、株式会社Srushは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Srushは、データ基板とBIの機能をオールインワンにしたデータ分析ツール「データ統一クラウド」を提供…
金融サービス技術・ライセンス基盤「BaaS」提供の「Kipp Financial Technologies」が5億円調達
2021年4月13日、Kipp Financial Technologies株式会社は、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 金融サービスを開発・運用するための技術・ライセンス基盤「Ba…
開発クラウドソーシング「ISSUE」運営の「Resource」が2,000万円調達
2022年8月23日、Resource株式会社は、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、THE SEEDです。 Resourceは、開発クラウドソーシング「ISSUE」を運…
キャッシュレス決済連動型の栄養管理アプリ「SIRU+」運営の「シルタス」が5億円調達
2021年2月18日、シルタス株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 キャッシュレス決済連動型の栄養管理アプリ「SIRU+(シルタス)」を運営しています。 キャッシュレス決済…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集