注目のスタートアップ

10分で届く次世代コンビニ「QuickGet」を展開する「クイックゲット」が3.5億円調達

company

2022年6月29日、クイックゲット株式会社は、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

食料品や日用品などコンビニ以上の品揃えを10分で届ける次世代コンビニ「QuickGet」を展開しています。

配達専用の店舗であるダークストアに商品を揃え、注文が入った際に商品を即時にピックアップし、10分程度で指定の場所まで届けるサービスです。

拠点を多く整備し配送エリアを限ることで、短い配達時間を実現しています。

2022年6月時点で、東京都渋谷区・港区・目黒区でサービスを展開しています。

今後3年で200店舗拡大し、地方主要都市など全国各地に「QuickGet」を展開していく予定です。

注文から10分など短時間で商品が届くスピーディなECをクイックコマース(Qコマース)といいます。

クイックコマースは、海外では米・Gopuff社や、独・Gorillas社など複数のユニコーンが誕生しており、大きな注目を集めている新たなECの形態のひとつです。

ダークストアと呼ばれる配送専用の拠点を開設し、そこから注文を受けた商品を配送するという仕組みとなっています。

商品を安く仕入れることができれば、コンビニよりも安く商品を販売できます。実際に国内で展開されているクイックコマースでは、コンビニよりも安く、スーパーと同水準の価格を実現しているサービスもあります。

クイックコマースが広まっている理由としては、コロナ禍によってフードデリバリーが普及したことが挙げられます。

これにより食事以外にも日用品などをすぐ届けてもらいたいというニーズが広がりました。そこでコンビニやスーパーと提携することで、日用品の配達を開始しているサービスもあります。

しかしこうしたフードデリバリーによる日用品の配達は配達手数料がかかってしまうため割高になってしまいます。

クイックコマースはテクノロジーの活用とダークストアというモデルによりコストを抑えることで、安価かつスピーディな配達を実現しており、フードデリバリーによる日用品の配達よりも利便性が高くなっています。

国内においてどれだけ広がっていくのかは未知数ではありますが、高齢化によって日用品の配達のニーズは確実に高まっていくと考えられます。今後の動向に注目が必要です。

クイックゲット株式会社のコメント

このニュースを受けまして、クイックゲット株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

圧倒的な顧客体験の実現と経済合理性の担保を既に確立し、今後は拡大期へと移行します。

拡大期の初回資金調達として、まずは3.5億円の調達を実施しました。

今回の資金は、マーケテイングの強化やエリアの拡大、組織の拡大などに活用してまいります。

・今後の展望を教えてください。

今後は3年で200店舗の拡大をし、都内はもちろん地方主要都市など、全国各地にQuickGetを拡大していきます。

また組織においては、現在20名のフルタイムを1年で4倍の80名へと拡大していきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

我々は、まだクイックコマースという名前も無く見向きもされてこなかった時から、必ず来る未来から逆算して、「今欲しいものが一瞬で手に入る」という体験と新たな市場の創出に張り続けてきました。

展開エリアにおいては新たな消費習慣を生み出し、既に人々の生活の一部になっています。

顧客ファーストな体制を引き続き大事にしながら、迅速な拡大を実行し、これからのコマース産業を牽引して日本の未来を支える会社へと成長していく所存です。

コロナ禍により国内ではECに参入する事業者が増加しています。「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットを活用した集客ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EC スーパー デリバリー 店舗 日用品 株式会社 次世代 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

投資先管理ツール「FUNDBOARD」がスタートアップ・データベースと連携
2020年2月17日、株式会社ケップルは、「FUNDBOARD」において、約4,500社の情報を有するケップルスタートアップデータベースとの連携機能をリリースしたことを発表しました。 「FUNDBOA…
ANAホールディングス 業績悪化と公募増資報道を嫌気して株価下落
ANAホールディングス(9202)の株価が、直近1週間で10%下落しました。9月26日付の日本経済新聞朝刊が「ANAHDが2,000億円規模の公募増資を検討していることがわかった」と報じ、1株利益の希…
データガバナンスソリューションを開発する「インサイトテクノロジー」が資金調達
2023年2月2日、株式会社インサイトテクノロジーは、資金調達を実施したことを発表しました。 インサイトテクノロジーは、データベースの専門家集団として、データガバナンス、データインテグレーション領域に…
AIテスト自動化プラットフォーム「Magic Pod」運営の「TRIDENT」が3億円調達
2021年7月7日、株式会社TRIDENTは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIテスト自動化プラットフォーム「Magic Pod」を運営しています。 モバイルアプリテスト、ブラウ…
酸化ガリウムのエピウエハの開発・製造・販売を行う「ノベルクリスタルテクノロジー」が資金調達
2022年5月12日、株式会社ノベルクリスタルテクノロジーは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ローム株式会社です。 ノベルクリスタルテクノロジーは、β型酸化ガリウム(β-Ga2O3)…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集