注目のスタートアップ

ケニアでタクシードライバー向け中古車ファイナンス事業を展開する「HAKKI AFRICA」が2.2億円調達

company

2022年3月14日、株式会社HAKKI AFRICAは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

独自の信用スコアリングシステムを作成して与信審査を行い、信用スコアの高い顧客に対し、中古車を動産担保として車両購入のためのマイクロファイナンスを提供しています。

2022年3月時点において、ケニア子会社(HAKKI AFRICA LIMITED)を通じケニアで事業を展開しています。アフリカ大陸で初となる越境チャレンジャーバンクの設立を目指しています。

また、小〜中規模の金融機関向けのCredit as a ServiceのAPI(越境信用パスポート)の開発・貸与も行っています。これは、個人の信用を他国で使用可能なパスポートとして可視化するものです。

Safaricom社のM-PESAのAPIを利用して返済自動記帳を実現し、返済管理にかけるコストの10分の1程度に圧縮しています。

今回の資金は、エンジニアの採用、現地での地域展開の拡大などに充当されます。

また、複数の日本の中古車輸出業者との提携も行い、輸入前の車両に対するファイナンス契約を可能にするプロジェクトを開始します。

マイクロファイナンスとは、新興国・途上国の貧困層・低所得者を対象に、貧困を脱出するために行うビジネスに対して実行する小規模金融のことです。

新興国・途上国では信用がないため銀行からお金を借りることができない人が多数存在しています。またインフォーマルな小規模金融もありますが、利子が高いため利用者はそう多くはありません。

このように途上国では金融サービスにアクセスできる機会が限られていましたが、携帯電話・スマートフォンの普及により状況は大きく変化しました。銀行口座はなくてもスマートフォンを持っているという人はアフリカにも多く、電話番号だけで送金できるサービスなど、携帯電話ひとつでアクセスできる金融サービスが普及していったのです。

マイクロファイナンスは、テクノロジーによって運営コストを削減しているため、低利子での貸付を実現しています。スマートフォンの普及もありアフリカでは非常に多くの人が利用している金融サービスとなっています。

SDGs(持続可能な開発目標)はビジネス・チャンスとしてみられています。もちろん社会課題を解決しなくてはならないので、ハードルは高いのですが、意義のあるビジネスといえます。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考を知ることは、新たなビジネスの創造・成長にとって役に立つでしょう。

カテゴリ 有望企業
関連タグ API タクシー ファイナンス 中古車 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

EV充電サービスを展開する「プラゴ」が「ブイキューブ」と資本業務提携
2022年9月13日、株式会社プラゴは、株式会社ブイキューブと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 プラゴは、EV充電スタンド「PLUGO BAR」「PLUGO WALL」、EV充電予約シ…
漫画IPパブリッシャーの「ナンバーナイン」が「LINEマンガ」運営の「LINE Digital Frontier」と資本業務提携
2025年1月16日、株式会社ナンバーナインは、LINE Digital Frontier株式会社と2024年12月23日付で資本業務提携したことを発表しました。 ナンバーナインは、漫画IPパブリッシ…
電気運搬船や大型蓄電池を開発する「パワーエックス」が「電源開発」より出資受入
2022年7月5日、株式会社パワーエックスは、電源開発株式会社より出資を受けることを決定したと発表しました。 パワーエックスは、電気運搬船「Power Ark」の開発や、大型蓄電池の製造・販売を行って…
AIとロボティクスにより薬剤耐性菌問題の解決に取り組む「GramEye」が資金調達
2023年9月20日、株式会社GramEyeは、資金調達を実施したことを発表しました。 GramEyeは、グラム染色をAI(人工知能)でアップデートし、抗菌薬の適正利用を目指すAI・ロボティクスソリュ…
商用EVメーカーの「フォロフライ」が資金調達
2023年1月31日、フォロフライ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 フォロフライは、商用電気自動車(EV)を開発・販売するEVメーカーです。 2021年10月に国内初のファブレス生産…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集