家具・家電のサブスクリプションサービス運営の「クラス」が「三菱地所」のオフィス家具の引取・販売サービス「エコファニ」と提携

tips

2022年3月15日、株式会社クラスは、三菱地所株式会社のオフィス家具の引取・販売サービス「エコファニ」と提携することを発表しました。

クラスは、家具・家電のサブスクリプションサービス「CLAS(クラス)」を運営しています。

月額440円(税込)から家具・家電の利用・交換が行えるサービスです。返却された品物は、専門のリペア職人により修繕・リフレッシュを行っています。

三菱地所の「エコファニ」は、オフィス家具を引き取り、ビジネス街の直営ショールーム兼倉庫で検品・清掃・展示・販売を行うサービスです。

オフィスに家具を備えつけた状態で賃借するセットアップオフィスにも提供しているほか、サブスクリプションモデルでの提供も行っています。

今回の提携により、「エコファニ」のリユース家具の一部を「CLAS」で取り扱うことにより、法人へのニーズだけでなく、テレワークなど個人へのニーズもカバーします。

今後「CLAS」は外部サービスとの連携などを通じ、循環型の利用を促進してきます。

家具・家電のサブスクリプションサービスは、初期費用が安いことや、処分費用がかからないこと、模様替えのハードルが下がることなど様々なメリットがあります。また、家具・家電の廃棄の削減にも資するため、循環型社会の実現のためにも社会実装が望まれています。

家具・家電のサブスクリプションサービスは、個人だけでなく企業にとっても便利なサービスです。気軽に様々なオフィス家具を試すことができれば、快適なオフィスを構築しやすくなり、結果的に生産性の向上にもつながるでしょう。また、創業期は少しでもコストを抑えたいため、初期費用を抑えられるサブスクリプションサービスはこれからさらに利用が伸びていくと考えられます。

一方で、家具・家電のサブスクリプションサービスでは、ひとつのサービスが取り扱っている家具に限りがあることが課題です。購入する場合は様々な家具・家電を選べますが、サブスクリプションサービスでは望んだような家具・家電が存在しないケースもあるでしょう。

そのため家具・家電サブスクリプションサービスでは、取り扱う商品を拡大することが必要です。しかし、取り扱う商品が増加すればするほど保有に関するコストは増大しますし、利用されない家具・家電が出てくる可能性があります。

「CLAS」は、自社サービスだけで商品数を拡大するのではなく、各外部サービスと連携することで取扱商品数を拡大していくようです。今後、このモデルがサブスクリプションサービスのひとつの成功例となるのか、また、どのように展開されていくのか注目が必要です。

株式会社クラスのコメント

このニュースを受けまして、株式会社クラスよりコメントが届きました。

・今回の提携の目的は何ですか?

オフィス家具を廃棄せず、フレキシブルなワークスタイルに対応するとともに、サステナブルな「ものを捨てない社会づくり」を実現することが目的です。

サブスクリプションサービスを通じて貸出から返却までのスキームを培ってきたCLASと、やむを得ず廃棄されるオフィス家具のサステナブルな活用を目指す「エコファニ」は、相乗効果を高めて循環型社会に貢献できると感じ、この度の提携となりました。

・今後の展望を教えてください。

この度の提携はレベニューシェア契約を結んでおりますので、事業収益を分配しながら新規顧客の開拓や、実際に使ったユーザーの生の声を聞いてサービス改善に反映させていきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

オフィス移転時に、オフィス家具を廃棄したご経験はありませんか?
もったいないと思いながら、保管場所をとるので加湿器や冷温風器を廃棄したご経験はありませんか?

「捨てる」「保管する」ではない選択肢をCLASがご用意します。
必用な時に、必要な期間だけ、必要な量の提供が可能です。

外部環境によりオフィス空間のあり方が変化しつつある今、CLASの提案をご検討されてはいかがでしょうか。

オフィス家具のひとつであるオフィスチェアは、生産性の向上において費用対効果が高いとされています。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「総務手帳」では、オフィスチェアの効果について詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ サブスクリプション リユース 家具 家電 株式会社
関連記事はこちら

創業期のオフィス作りの最適解!注目の家具サブスクリプション

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ブロックチェーン・ネットワーク開発の「ToposWare」が7.5億円調達
2021年1月12日、株式会社ToposWareは、総額7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社ミロク情報サービスです。 高度な情報セキュリティを必要とする行政機…
クラウド人材管理システム提供の「HRBrain」が13億円調達
2020年12月4日、株式会社HRBrainは、10億円の第三者割当増資と、3億円のデット・ファイナンスを合わせ、最大で13億円の資金調達が決定したことを発表しました。 クラウド人材管理システム「HR…
空き家所有者・地域・事業者・自治体をつなぐマッチングプラットフォームなどを手がける「空き家活用株式会社」が「オリエントコーポレーション」と資本業務提携
2023年7月27日、空き家活用株式会社は、株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)と、資本業務提携に合意したことを発表しました。 空き家活用は、空き家活用データシステム「AKIDAS(アキダス)…
蚕由来タンパク質を用いたヒト・動物用の経口ワクチンを開発する「KAICO」が2.9億円調達
2024年1月19日、KAICO株式会社は、総額2億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 KAICOは、蚕でつくったタンパク質抗原を用いて、ヒト用・動物用の経口ワクチンを開発していま…
法人向け受発注クラウドサービス「アイミツCLOUD」を提供する「ユニラボ」が3億円調達
2022年7月27日、株式会社ユニラボは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達は、株式会社新生銀行からの新株予約権付融資によるものです。 ユニラボは、法人向け受発注クラウドサー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集