注目のスタートアップ

国際宇宙ステーションに代わる宇宙環境利用プラットフォームを開発する「ElevationSpace」が3.1億円調達

company

2022年3月9日、株式会社ElevationSpaceは、総額約3億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

国際宇宙ステーション(ISS)に代わる宇宙環境利用プラットフォームとなる、小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。

小型人工衛星にペイロード(荷物)を搭載して打ち上げることで、宇宙にしか存在しない、長時間の微小重力環境を活用した研究・試験・製造などを行うことを目的としています。

人工衛星に載せて実験などを行ったペイロードは、運用終了後に地球で回収し、分析などに活用することができます。

技術実証機の打ち上げは、2023年後半を予定しています。宇宙での食糧・エネルギー源として、株式会社ユーグレナのミドリムシの培養実験を行う予定です。

ISSは、人間が滞在することができる宇宙で最大の人工衛星です。

これまでISSでは宇宙環境を活用した様々な実験などが行われてきましたが、利用できる国が限られていること、安全基準が高いこと、リソースが限られていることなどが理由で気軽に利用することはできません。

また、ISSは現状では運用期限が2030年までとなっているため、それ以降の宇宙環境利用についても考えなくてはいけません。

ElevationSpaceはこういったISS利用に関する課題を解決するため、小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。

「ELS-R」は、人工衛星を打ち上げ、人工衛星内で無人で宇宙実験や製造などを行うというものです。ISSよりも安く、簡単かつ素早く利用できることを特徴としています。

宇宙環境では、地上では得られないような素材を製造できることがわかっています。もしこういった新材料を手軽に作れるようになれば、様々な分野でブレイクスルーが起こる可能性があります。

スケールの大きなビジネスには、多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、ベンチャー・キャピタルから出資を受けるためのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 宇宙 宇宙ビジネス 実験 株式会社 衛星 試験 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

代替肉開発・製造の「ネクストミーツ」が10億円調達 世界展開の加速へ
2021年6月16日、ネクストミーツ株式会社は、約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 代替肉の研究開発や、代替肉製品の企画・製造、EC事業、Webメディアの運営などを展開しています。 2…
カカオ原料開発を手がける「フーズカカオ」と「東洋製罐グループホールディングス」が資本業務提携
2023年8月22日、東洋製罐グループホールディングス株式会社は、フーズカカオ株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 フーズカカオは、農園と協業してスペシャルティカカオ豆を生産し、農…
越境ECショッピングサービスを運営する「SAZO」が7.1億円調達
2025年5月23日、株式会社SAZOは、総額7億1000万円の資金調達を発表しました。 SAZOは、越境ECショッピングサービス「SAZO」を運営しています。 AIを活用し、言語・通過・配送・関税な…
店舗型モビリティビジネス向けプラットフォーム「SHOP STOP」を展開する「Mellow」が10億円調達
2022年6月28日、株式会社Mellowは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Mellowは、キッチンカーなど店舗型モビリティビジネス向けのプラットフォーム「SHOP STOP…
在宅縫製サービス「MY HOME ATELIER」運営の「ヴァレイ」が5,100万円調達
2022年4月27日、株式会社ヴァレイは、総額約5,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ヴァレイは、在宅縫製サービス「MY HOME ATELIER」、ブランドの成長を加速させるアクセ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集