注目のスタートアップ

完全人工光オートメーション植物工場「AN」提供の「クレオテクノロジー」が資金調達

company

2021年11月8日、株式会社クレオテクノロジーは、資金調達を実施したことを発表しました。

高品質なレタスを栽培できる完全人工光・全自動栽培植物工場「AN」を提供しています。

従来の植物工場の1/3の人数で運用できること、電力使用量を従来の70%以下に抑えていること、農地にそのまま建設できることなどを特徴としています。

今回の資金は、さらなる栽培の省力化を実現する自動化機構の開発などに充当されます。

日本では高齢化・後継者不足による農業人口の減少は大きな課題となっています。

そのため、大規模経営による省力・低コスト生産体型の確立や、ICT・ロボット・センサー技術などの先端技術の活用が必要といわれています。

すでに農業用ドローンや、農地を管理するセンサー、収穫支援ロボットなどを導入している農家の事例も多く確認できます。

しかし農業において人手不足だけでなく、天候や災害、そして気候変動も大きな課題です。

天候・災害・気候変動といった課題に対応するために考えられているのが植物工場です。

植物工場とは、完全に管理された理想の室内環境において農作物を育てるというものです。

現在、植物工場で作られているのはほとんどがレタスです。レタスなどの葉物野菜は高さが大きく変わらず、育つ場所も一定であるため、規格に沿ったものに育ちやすいためです。

また水耕栽培で育てられることも、現在の植物工場に向いている要因です。

農作物は土で育つものが多いのですが、土は虫や微生物の問題を避けて通ることができません。そのため環境を完全にコントロールしたい植物工場には向いていないのです。

しかし新たな栽培方法の確立などによって確実に育てられる農作物の種類は増えています。

気候変動は世界的な問題であるため、植物工場はグローバルなソリューションとして展開できる可能性もあります。今後とも注目が必要な市場といえるでしょう。

研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 株式会社 栽培 植物工場 自動化 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ロサンゼルス発のライフスタイルメディア「TASTEMADE」を国内で運営する「Tastemade Japan」が映像プロダクションの「AOI Pro. 」と資本業務提携
2023年5月19日、Tastemade Japan株式会社は、株式会社AOI Pro.と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Tastemade Japanは、ロサンゼルス発のライフスタ…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が2億円調達
2022年6月28日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社伊予鉄グループです。 また、2022年4月28日に3億2,600万円、202…
中空型マイクロニードルを開発する「シンクランド」が4.2億円調達
2021年7月12日、シンクランド株式会社は、総額約4億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 光学設計・実装技術と高速電気信号処理技術をコア技術と、中空型マイクロニードルを開発してい…
課題解決ゲームプラットフォーム事業を展開する「Digital Entertainment Asset」が10億円調達
2025年1月29日、Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.(DEA)(本社:シンガポール)は、DEAの持株会社PlayMiningに対し、株式会社ZUUの連結子会社…
バックオフィス向けクラウドサービス「ジンジャー」提供の「jinjer」が資金調達
2022年6月23日、jinjer株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、2022年3月23日には、総額約51億円の資金調達を発表しています。 jinjerは、バックオフィス向けクラ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集