注目のスタートアップ

手術トレーニング用模擬臓器「VTT」開発・製造の「KOTOBUKI Medical」が8,000万円調達

company

2021年5月28日、KOTOBUKI Medical株式会社は、約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

植物由来の模擬臓器「VTT(Versatile Training Tissue)」や、手術トレーニング用の道具を開発・製造しています。

従来のシリコン・プラスチック製の模擬臓器は、電気メスや超音波凝固切開装置などのエネルギーデバイスが発生する熱によって溶けてしまうため、これらのデバイスを使用することができませんでした。

「VTT」は、こんにゃく粉を主成分としており、環境負荷が低く人体組織に近い模擬臓器であるだけでなく、エネルギーデバイスも使用できることを大きな特徴としています。

豚などの生体の代替品として、倫理・衛星・コスト面において優れており、手術トレーニング用の模擬臓器として競争力があります。

国内外において医療機器メーカーの新規デバイス開発やデモンストレーション、手術支援ロボットのトレーニング用材、医大などの教育機関で学生指導用に活用されています。

今回の資金は、「VTT」の開発・生産体制の充実に充当されます。

テクノロジーの進化により、医療の現場では手術支援ロボットなど、新たな道具が登場しており、手術の手法も変化しています。

この変化に対応するため、手術のトレーニングは欠かすことができず、手術トレーニング用の製品の需要が高まっています。

VRでの手術トレーニングも活用されていますが、感触などのフィードバックはまだ現実には劣るため、リアルな物体を利用した手術トレーニングの需要はまだまだ存在するといえるでしょう。

世界的なSDGsの取り組みにより、環境負荷の低い素材やそれを利用した製品のニーズが高まっています。「VTT」のように新素材ではなくともユニークな製品を開発することができますが、それでも研究開発に資金が必要であることは変わりません。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ トレーニング 医療機器 手術 支援 株式会社 植物由来 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

LiDARセンサーを活用したAI測量アプリ「Scanat」を提供する「nat」と「CoLife」が資本業務提携
2023年8月23日、nat株式会社は、株式会社CoLifeとの資本業務提携を決定したことを発表しました。 natは、スマートフォンのLiDARセンサーを活用したAI測量アプリ「Scanat」を提供し…
運送管理プラットフォーム「ロジックス」などを展開する「アセンド」が11億円調達
2025年11月13日、アセンド株式会社は、総額11億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約18億円となります。 アセンドは、クラウド型運送管理プラットフォーム「ロジックス…
小型SAR(合成開口レーダー)衛星開発・運用の「QPS研究所」が10.5億円調達
2022年2月8日、株式会社QPS研究所は、総額約10億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また2021年12月9日には、総額38億5,000万円の資金調達を発表しています。 QP…
リアル・オンラインイベント双方に対応したイベント作成・管理ツール「eventos」などを提供する「bravesoft」が3億円調達
2023年5月18日、bravesoft株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 bravesoftは、イベントプラットフォーム「eventos(イベントス)」や、リアルタイム…
食産業向けロボットサービスを手掛ける「コネクテッドロボティクス」が「寺岡精工」「三菱HCキャピタル」それぞれと資本業務提携
2022年12月1日、コネクテッドロボティクス株式会社は、三菱HCキャピタル株式会社、株式会社寺岡精工それぞれと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 コネクテッドロボティクスは、たこ焼きロボ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集