注目のスタートアップ

ファッションに特化したAIを活用したサービスを提供する「ニューロープ」が1億円調達

2019年10月9日、株式会社ニューロープは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ファッションに特化したAIを活用したサービスを企業向けに提供しています。

ファッション・スナップを自動解析してタグ情報を返す「#CBK scnnr(カブキスキャナー)」や、写真からスタイリングを提案する「人工知能ショップ店員」、ファッション・スナップ・メディア「#CBK(カブキ)」、などを展開しています。

株式会社ニューロープ 代表取締役 酒井 聡氏のコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社ニューロープ 代表取締役 酒井 聡氏よりコメントが届きました!

酒井 聡
九州大学でアートとエンジニアリングを学ぶ。在学中、ポスター制作等デザイン分野で活動。2009年、㈱マイナビに就職し、情報誌の編集、マーケ、広告、オペレーション構築、営業支援等に従事。同時期に中小企業診断士を取得し、複数企業をコンサル。2012年より㈱ランチェスターでウェブアプリ、スマホアプリの企画、デザイン、PMを勤めながら、スクールでプログラミングを学ぶ。2014年、㈱ニューロープ設立。

ーこの事業を始めた経緯について教えてください。

酒井:もともと『#CBK』というサービスを運営していました。インスタグラマーさんたちのファッションスナップから、提携ECで似たアイテムを購入できるというメディアコマースです。この事業は驚くほど利益を生まなかった一方で、商品のクリックレートは高く、ユーザーに支持されていると読み解けるポイントもありました。この部分を切り出して提供したら価値を提供できるのではないかという仮説をここで立てます。

スナップに類似アイテムを紐付けるためにマンパワーでタグ付けを行っていたので、同様のタスクを行うAIを開発するために必要なトレーニングデータは手元にある程度溜まっている状態でもありました。そこからAI開発のプロジェクトを始めて、2年かけて実用化し、プレスリリースを打ったところ各社から引き合いをいただいて、今に至ります。

ー今回の資金調達について、どのような反響がありましたか?

酒井:元々ニューロープはテック企業ながらかれこれ6年近くファッション領域にフォーカスしていることもあり、業界内にも応援してくださっている方がありがたいことにたくさんいらっしゃいます。今回の調達に関するリリース後も、皆さまからSNSやメールなどでお祝い、励ましの言葉をいただきました。ご期待にお応えできるように頑張ります!

ー今後どのような事業展開をしていきたいと考えているか、教えてください。

酒井:ファッションに特化していたAIスタートアップの多くが、今は汎用AIや全方位的な事業展開を進めています。ニューロープはファッションドメインにこだわっていきたいと思っています。個人的な思い入れがあるのはもちろんですが、それ以外にも明確な理由が2つあります。

1. 日本国内にも汎用AIのプレイヤーが出揃ってきたタイミングで、GoogleやFacebook、Alibabaなど海外勢にとっても国境が大した意味を持たない中、同じ土俵で戦って勝てる見込みはあまりないと思っています。ドメイン特化で全力でアクセルを踏んで、グローバルにも展開することでマーケットサイズも取っていきたいと考えています。

2. ドメインを絞ることで顧客候補も大きく絞られることになるので、営業を始めとしたビジネスチームをスリムに保つことができます。代わりに開発チームを厚くして、プロダクトを磨き続け、生み出し続けること自体が長期的な競争力の源泉になるものと考えています。

テクノロジーカンパニーであり続け、グローバルでもチャレンジし続けるために、ニューロープはこれからもファッションドメインを軸にして、リコメンドエンジン・トレンド分析・需要予測・クリエイター支援など様々なプロダクトを提供いていきます。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が3.26億円調達
2022年4月28日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、総額3億2,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 2022年4月12日にも総額3億円の資金調達を実施しています。 EVモーターズ…
オンラインで弔電・香典を送ることができるプラットフォーム「itowa」を提供する「Swell」が資金調達
2024年2月20日、株式会社Swellは、総額9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Swellは、お悔やみプラットフォーム「itowa(いとわ)」と、お祝いやお悔やみの場面における…
巨大言語モデルソフトウェアを開発する「Spiral.AI」が8.3億円調達
2023年9月8日、Spiral.AI株式会社は、総額約8億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Spiral.AIは、巨大言語モデル(LLM、大規模言語モデル)に関連した3つのサー…
オンライン結婚式準備サービス運営の「リクシィ」が1.6億円調達
2019年4月8日、株式会社リクシィは、総額約1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オンライン結婚式準備サービス「Choole(チュール)」を運営しています。 ウエディングドレス…
シェアサロン「SALOWIN」を展開する「サロウィン」が15億円調達
2023年8月31日、サロウィン株式会社は、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 サロウィンは、シェアサロン「SALOWIN」と、開業資金0円で美容室開業の夢を叶えられるサービス「AL…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集