確定申告でAI活用!作業をラクにする方法&注意点を解説

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AI活用で確定申告作業の手間を削減しよう


毎年2月中旬から3月中旬まで確定申告の期間にあたり、この時期は経営者や個人事業主・フリーランスも忙しくなりやすいでしょう。
しかし、時間と手間がかかる確定申告作業ばかりに注力すると、本業が疎かになってしまいます。このような事態を防ぐためにも、AI活用がおすすめです。

AIは大きく分けて、ChatGPTのように文章を理解して質問に答えてくれる「生成AI」と、弥生会計Nextのように会計ソフトに搭載され、仕訳・集計・レシート読み取りなどを自動化してくれる「業務特化型AI」があります。
この記事では、2つのAIをどのように使い分け、組み合わせれば確定申告の負担を軽減できるか解説していきます。
毎年確定申告作業に手間と時間がかかりすぎている人や、初めての確定申告で不安なことが多い人も、ぜひ参考にしてください。

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確定申告作業に時間と手間がかかる理由


そもそも、なぜ確定申告作業に時間と手間がかかってしまうのでしょうか。まずはその理由から解説します。

領収書の整理や入力作業に時間がかかる

確定申告では1月1日~12月31日に使った経費をまとめ、収益から差し引くことで利益を出し、課税額がどれくらいになるかを計算する必要があります。
経費を出すためには1年間の領収書やレシートをまとめ、仕事用なのかプライベート用なのかを分類していき、入力作業を行っていきます。

また、すべて処理できたと思っても、チェック漏れや用途不明の支出が出てきた場合、修正などが必要です。
こうしたつまずきやすい場面が多いのも、時間がかかってしまう要因のひとつです。

専門用語や制度変更が多くミスが発生しやすい

確定申告では普段あまり耳にしない用語がたくさん出てきます。
慣れてしまえば問題ないですが、最初は正しく書類を作成するために用語の意味を調べるところからスタートするため、その分時間がかかってしまいます。

また、定期的に税制が変更されるため、昨年と同じルールが通用しない場合もあるでしょう。
例えば令和7年度の税制改正により、所得税の基礎控除額や扶養親族等の所得要件の改正、さらに特定親族特別控除の創設などが行われ、これらは令和7年度の確定申告から適用されます。
こうした税制改正を知らずに処理をするとミスにつながり、修正に時間と手間がかかってしまいます。

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確定申告を効率化するAI活用術


確定申告作業の効率化を目指すには、AIの導入がおすすめです。冒頭でも紹介したように、AIには生成AIと会計ソフトに内蔵された業務特化型AIの2種類があります。
それぞれ役割と活用の仕方が異なるため、ここで詳しく紹介していきます。

計算・集計の自動化により不備をなくせる

確定申告を作成する際にはデータを集計し、計算する必要がありますが、人が行うとどうしても記入漏れや計算ミスなどを起こしてしまう可能性があります。
こうした不備をなくして修正にかかる手間を省くために、AI機能を活用することが可能です。

会計ソフトのAI機能を活用すれば、銀行の明細やクレジットカードの取引きデータ、領収書・レシートの読み取りデータなどを自動で取込み、さらに自動仕訳まで可能にしてくれます。
自分でやることはデータの読み込みだけで、計算まで自動的に行ってくれるため人的なミスを防ぐことも可能です。
ChatGPTのような生成AIでもデータをまとめたり、仕訳をしたりすることも可能ですが、業務特化型AIのほうがより効率性は高いといえます。

領収書をスキャンしてデータ化できる

上記でも紹介しましたが、会計ソフトのAI機能を活用することで領収書をスキャンするだけでデータ化し、数字を読み取ることも可能です。
確定申告作業で時間がかかりやすいのが、溜まっていた領収書・レシートの入力作業になります。
この入力作業がスマートフォンで写真を撮るだけで完了してしまうので、手間を大幅に削減することが可能です。

また、生成AIだと文脈を理解して補完してくれる機能も兼ね備えています。
例えば店名が擦れて見えなくなっている場合、「○○という店名の可能性が高い」と判断したり、複数の候補を提示したりしてくれます。

確定申告でわからないことを気軽に質問できる

初めての確定申告やまだ慣れていない場合、「どのように進めれば良いのか」「この項目にはどの数字を記入すれば良いのか」など、わからない部分につまずいてしまう人も少なくありません。
この時、生成AIに何がわからないのかを投げかけることで、回答を得ることができます。
生成AIのメリットとして、24時間365日使える点が挙げられます。
例えば夜中に確定申告でわからないことがあっても、生成AIによってすぐに答えがわかり、作業が中断されることもありません。

一方で、AI機能が搭載された会計ソフトでもチャットボットやFAQを利用でき、さらに運営元によってはより手厚い有人サポートを得られる場合もあります。
有人サポートだと状況に応じて柔軟なサポートが可能です。

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AI連携に対応!確定申告におすすめの会計ソフト3選


会計ソフトといってもその種類は多岐にわたりますが、その中でもAI連携に対応しており、誰でも簡単に効率化を目指せる会計ソフトがあります。
ここで、確定申告におすすめの会計ソフトを紹介します。

弥生会計 Next|AI自動仕訳とサポート体制が充実

弥生会計Nextは、登録ユーザー数が350万人を突破している、誰でも簡単に会計業務を効率化できるクラウド会計ソフトです。
本来会計業務は簿記や経理の知識がないと難しいものです。
しかし、初期設定は質問に答えていくだけで完了し、さらに業界最大規模のカスタマーセンターがサポートしてくれるため、誰でもスムーズにはじめられます。

例えばAIによる仕訳・記帳の自動化が可能です。
金融機関や外部サービスとの連携により、金融機関の明細や電子マネー、POSレジなどと連携し、取引きデータを自動的に取得できます。
また、請求業務や経費精算をセットで利用でき、作成したデータは自動的に連携させることが可能です。

さらに弥生会計Nextではサポート体制の充実も図っています。
カスタマーセンター以外にWebFAQやメールサポート、24時間対応のAIチャットボットまたはオペレーターによるチャットサポートなどがあります。
また、こうしたサポートは会計ソフトの使い方だけでなく、仕訳方法や勘定科目など仕訳に関する相談にも応じてくれるので、会計業務が初めての人も安心です。

マネーフォワード クラウド確定申告|自動連携で複数口座の管理もスムーズ

マネーフォワード クラウド確定申告は、スマートフォンを使って簡単に電子申告が行える確定申告用のソフトです。
銀行やクレジットカードなどの金融機関や外部サービスと2,300以上も連携しており、自動連携によって複数の口座を持っている場合も管理がスムーズに行えます。
売上げや経費などを入力していけば確定申告で必要となる書類も自動的に作成でき、さらに決算書も同時に作成することが可能です。

プランは「パーソナルミニプラン」と「パーソナルプラン」、「パーソナルプラスプラン」の3種類が用意されています。
パーソナルプランなら電子ファイルの保存数に上限がなく、経営状況のレポートを確認することもできます。
初期設定から操作方法について電話でのサポートを受けたい場合は、パーソナルプラスプランがおすすめです。

freee会計|AI推奨仕訳とスマートフォン完結機能で初心者にも使いやすい

freee会計は、請求・支払業務から会計帳簿・決算書の作成まで、誰でもスムーズに経理業務が行える会計ソフトです。
法人の規模や個人事業主などに合わせて、適切なプランが用意されています。

freee会計を活用すれば、一度入力したデータを別のシステムに自動で転記されるため、わざわざ同じデータを何度も入力する手間がありません。
また、銀行や決済・レジサービスなど、1,000以上のサービスと連携が可能だったり、領収書・請求書をスマートフォンアプリで撮影することで、画像データを取込みOCRで自動解析したりできます。

個人事業主向けのfreee会計では、○×形式の質問に答えていくだけで確定申告に必要な書類を作成できるため、初めての人も安心です。

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生成AIだけで確定申告書の作成は可能?限界と注意点


AIには生成AIと業務特化型AIの2種類があることを紹介しましたが、ChatGPTのような生成AIだけで確定申告書を作成することは可能なのでしょうか。
結論からいうと、生成AIだけで作成するのは難しいです。
例えば帳簿や証憑などのデータを自動的に取込み、確定申告書のフォーマットに合わせて自動で作成していくといった機能はありません。
特に帳簿データを取り込んでも、AIが文脈を理解できない場合もあり、正確に申告書を作成できない場合もあります。

そもそもChatGPTのような生成AIは、自分で意思を持ち考えているわけではなく、学習した大量のデータを使って人間に近い処理をしています。
生成AIを確定申告書の作成に活用はできても、それだけで完璧に作成することはできないので、効率性を求めるなら会計ソフトなどと組み合わせたほうが良いでしょう。

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AI活用で確定申告をする手順・流れ


次に、AI機能を活用して効率的に確定申告を作成する場合の手順を紹介します。

1.AI機能がある会計ソフトを導入・連携する

まずはAI機能がある会計ソフトを導入してください。
自動仕訳や勘定科目を提案してくれる機能、異常値を検出してくれる機能などが搭載された会計ソフトを選ぶと、人的ミスも減って効率的に確定申告書が作成できます。

また、AI機能がある会計ソフトと現在使用している銀行口座やクレジットカード会社、請求書発行ツールなどとの連携もしておくことが大切です。
これらと連携しておくことで以後の取引きデータを自動で取込み、仕訳業務をサポートしてくれます。

2.必要書類を整理・アップデートする

領収書やレシートなどは確定申告前にまとめて処理するのではなく、都度整理してこまめにアップデートすることが重要です。
例えば経費にしたい分の領収書を受け取ったら、すぐにスマートフォンで撮影し、その場で会計ソフトにアップロードしておきます。
後はAI機能を搭載した会計ソフトが画像を読み取り、自動で費目分類してくれます。手間が減っている分、必要書類の整理は溜め込まずにすぐ行うようにしてください。

3.AIが自動で勘定科目を判定・仕訳を提案

AI機能を搭載した会計ソフトなら、読み込んだ領収書・レシートのデータに関して、自動的に勘定科目を判定したり、適切な仕訳を提案したりすることも可能です。
自分はAIが判定した勘定科目に間違いはないかを判断するだけで良いので、時間と手間も大幅に削減できます。

もし勘定科目や仕訳などに迷った時は、AIチャットボットやFAQなどを活用することで、すぐに疑問を解消させることも可能です。

4.自動集計機能で収支を可視化

AIによる自動集計機能を活用して、収支を可視化させます。例えば弥生会計Nextの場合、登録した仕訳から自動で残高試算表を作成することが可能です。
残高試算表の作成によって財務状況をスムーズに確認でき、気になる金額のもとになった仕訳をすぐにチェックすることもできます。
確定申告だけでなく日々の会計業務に活かせるのも、AI機能が搭載された会計ソフトの強みです。

5.AIが作成したデータを確認・確定申告書を出力

AIによって作成したデータを確認し、特に問題がなければ確定申告書のフォーマットで出力してください。
例えば控除や必要経費に申告漏れはないか、使用する科目や計上方法に間違いはないか、などを確認していきます。
会計ソフトによってはe-Taxに対応しているものもあります。e-Taxに対応していればわざわざ税務署まで足を運ぶ必要もありません。

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確定申告作業にAI活用する際の注意点


確定申告作業にAIを活用する場合、いくつか気を付けなくてはならないポイントもあります。ここで、具体的な注意点の解説です。

個人情報・機密情報の取り扱いに注意する

確定申告で入力するデータには、様々な個人情報や機密情報が含まれる場合もあります。
生成AIでも有料版を活用すれば入力したデータを機械学習に利用されずに済みますが、無料版の場合は学習利用される可能性が高いので注意が必要です。

例えば氏名や住所、マイナンバーなどをそのまま入力してしまった場合、別の人が利用した際にそのデータが出力されてしまう場合があります。
情報漏洩を防ぐためにも、生成AIを活用する際には迂闊に個人情報・機密情報を入力しないように気を付けてください。

最終的な確認は自分または専門家に依頼して行う

AIで効率的に確定申告書を作成できたとしても、場合によっては間違ったデータが出力されているケースもあります。
いくら間違えたのがAIだとしても、責任はすべて納税者にあるため、最終的な確認は必ず人間が行うべきです。
より確実に正しく確定申告書を作成するには、自分だけでなく税理士などの専門家に依頼して確認を行うと安心です。

また、完成した確定申告書を提出する前に、人為的にバックアップを取っておくことも大切になります。
バックアップをクラウド上に保存しておけば、万が一PCやUSBなどが故障・破損した場合でもデータは守ることができます。

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まとめ・AIで確定申告作成をスマートに

煩雑で時間と手間がかかる確定申告作業ですが、ChatGPTのような生成AIを活用したり、AI機能が搭載された会計ソフトを導入したりすることで、これまでかかっていた作業時間を大幅に削減することが可能です。
特にAI機能が搭載された会計ソフトなら、確定申告に加え、日常的な会計業務も効率的に行えることから、本業に注力したい人にもおすすめできます。
確定申告書の作成をスマートに完了させたい人は、AI機能を搭載した会計ソフトの導入を検討してみてください。



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(編集:創業手帳編集部)

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