注目のスタートアップ

農業に特化した経営管理クラウド「RightARM」を提供する「テラスマイル」が1億円調達

company

2025年9月17日、テラスマイル株式会社は、総額1億円の資金調達を発表しました。

テラスマイルは、農業に特化した経営管理クラウド「RightARM(ライトアーム)」を開発・提供しています。

農業にまつわるデータを一元化・分析し、農業経営判断をサポートするクラウドサービスです。

今回調達した資金は、農産物の流通インフラ「ジャスタウェイ」の開発・普及に活用します。

「ジャスタウェイ」は、農業者と需要家が可視化された情報をもとに、安定した取引を実現するインフラです。収穫量予測、品質担保、栽培データの共有、マッチング機能といった機能を搭載しています。

幅広い農作物への展開を視野に入れており、第1期は流通に課題を抱える「米」の流通にフォーカスするとしています。


国内農業は、少子化や後継者不足による労働力不足、高齢化に伴う生産性低下、気候変動など、多面的な課題に直面しています。

農業は私たちの生活を支える基盤産業であるため、今後も持続的に成長し続けられる強靭な産業構造の構築が急務です。

こうした背景から、スマート農業技術の導入が進んでいます。たとえば、自動稼働型農業機械は大幅な省人化を実現し、人手不足の解消に貢献します。圃場モニタリングセンサーは環境変化を即座に察知し、品質低下を防ぐ適切な対策を促すことで、作物の品質向上や収穫量増加を後押しします。

しかしこれらの技術は個別に運用されるケースが多く、収集されたデータが活用されずに埋もれてしまうことが少なくありません。もしこれらのデータを統合・分析できれば、中長期的な経営判断に有益な洞察をもたらすでしょう。

このような流れのもと、テラスマイルは農業特化型の経営管理クラウド「RightARM」を提供し、データドリブンな農業経営をサポートしています。

さらに、営農データの活用を流通の領域まで広げ、流通の課題解決を目指す「ジャスタウェイ」の開発にも取り組んでいます。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB IoT クラウド サポート スマート農業 データ データドリブン データ活用 分析 営農 意思決定 株式会社 経営 経営管理 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

太陽光発電によるVPP事業などを手がける「アイ・グリッド・ソリューションズ」が30億円調達
2023年7月31日、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは、総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アイ・グリッドグループは、商業施設や物流施設の屋根上を活用して再生可能エネルギー…
独自の免疫測定技術を活用したPOCT向け免疫センサーデバイスを開発する「イムノセンス」が資金調達
2023年7月31日、株式会社イムノセンスは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社島津製作所のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Shimadzu Future …
ストックオプションの発行・管理支援SaaS「Kachiluストックオプション」を運営する「BizDB」が3600万円調達
2025年3月10日、株式会社BizDBは、総額3600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、弁護士・会計士・司法書士・社労士を含む27名の士業です。 BizDBは、ストックオプショ…
【東京都】「中小企業サイバーセキュリティ対策強化サポート事業」
東京都は「中小企業サイバーセキュリティ対策強化サポート事業」について発表しました。 社外に持ち出される末端の端末を保護する新たなセキュリティ機器の導入支援を行うことで、中小企業のセキュリティ対策の強化…
メディカルセキュリティクラウドサービス「Mowl」を提供する「MTU」が4.5億円調達
2024年8月29日、MTU株式会社は、総額4億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MTUは、医療機関向けのメディカルセキュリティクラウドサービス「Mowl(マウル)」の開発・提供や…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集