注目のスタートアップ

製品ナレッジ活用クラウド「PRISM」を提供する「Things」が3.2億円調達

company

2025年7月7日、株式会社Thingsは、総額約3億2000万円の資金調達を発表しました。

Thingsは、製品ナレッジ活用クラウド「PRISM(プリズム)」を開発・提供しています。

生成AIを標準実装した、PLM(製品ライフサイクル管理)システムです。

目的別BOM管理、CAD・図面の類似検索、関連文書同士の自動リンクによる自動整理などを実現します。

また、生成AIアシスタントがベテラン技術者のように、情報収集から帳票作成・レビューまでを支援し、製品開発や品質管理の効率化・高度化に寄与します。

今回調達した資金は、プロダクト開発、採用・組織体制の強化に活用する予定です。


日本の製造業は、経済成長と雇用創出の中核を担う重要な産業です。高い技術力や品質への信頼は国内外で評価され、国の競争力を支える土台となっています。しかしながら、グローバル競争の激化、人手不足、原材料やエネルギー価格の変動といった多層的な課題が、現場の柔軟性と持続可能性を揺るがしています。とくに熟練技能者の高齢化と退職により、暗黙知の継承が困難になりつつあり、生産性と品質の維持に影響を及ぼしています。

こうした課題を打開する鍵として注目されているのが、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進です。IoT、AI、デジタルツインなどを活用し、工程の効率化や設備の最適運用などを進めることが、製造業の競争力確保の重要な要素となっています。

このような背景のもと、Thingsは製品ナレッジ活用クラウド「PRISM」を提供しています。ナレッジの活用は単なる知識管理にとどまらず、組織の競争力を高める戦略的資産です。属人化された業務や作業ノウハウをデジタルナレッジとして蓄積・共有することで、技術伝承を体系化し、持続可能な運営を実現します。

テクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

また、設備投資には資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB CAD クラウド データ ナレッジ ノーコード ハードウェア ものづくり 一元管理 図面 株式会社 生成AI 生産管理 製品 製造業 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

トラック運送業向け車両売買プラットフォームや運送業務支援SaaSなど提供の「Azoop」が9億円調達
2021年12月24日、株式会社Azoopは、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。 トラック運送業向け車両売買プラットフォーム「トラッカーズマーケット」や、運送業務支援SaaS「トラッカ…
ベンチャー企業向けコーポレート領域支援の「WARC」が3億円調達 マネーフォワードと資本業務提携
2020年11月17日、株式会社WARCは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 以下の事業を展開しています。 ・ベンチャー企業を中心とした成長企業に対し、経営課題の解決・経営管理体制…
最新デバイスのサブスクリプションサービスを手がける「Reboot」が1.2億円調達
2024年6月28日、Reboot株式会社は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Rebootは、スマートフォンを中心としたデジタルデバイスのサブスクリプションサービス「リ…
「gumi」がGameFiに最適化されたオリジナルタイトルの企画・開発を行うサイバーエージェントグループ子会社「CA GameFi」に出資
2023年6月9日、株式会社gumiは、株式会社CA GameFiが実施する第三者割当増資を引き受ける方法により同社株式を取得することを決議したことを発表しました。 CA GameFiは、サイバーエー…
福祉業界向け確定給付型年金制度「福祉はぐくみ企業年金基金」など運営の「ベター・プレイス」が5.4億円調達
2021年12月22日、株式会社ベター・プレイスは、総額5億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 福祉業界向け確定給付型年金制度「福祉はぐくみ企業年金基金」の委託運営・導入支援や、福…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集