創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年6月5日レーザー核融合商用炉の実現を目指す「EX-Fusion」が26億円調達

2025年6月5日、株式会社EX-Fusionは、総額約26億円の資金調達を発表しました。
今回の資金調達により、累計調達額は56億円になります。
EX-Fusionは、レーザー核融合商用炉の実現を目指し、実用化に必要となる技術開発を行っています。
今後、国内におけるレーザー核融合実証機の構築、国内外の連携による社会実装体制の構築、光技術の産業応用展開の3つの軸を中心に事業を展開していきます。
原子力発電は、大量のエネルギーを生み出すことができ、二酸化炭素を排出しないという利点があります。しかしその一方で、放射性廃棄物、被曝といったリスクを伴うという大きな課題も抱えています。
そこで代替技術として注目されているのが「核融合発電」です。核融合は、軽い原子核が融合してより重い原子核になる反応で、反応時に莫大なエネルギーが生じます。たとえば太陽内部では、水素が高温・高圧の環境でヘリウムへと変わる核融合反応が常に起こっており、これが太陽のエネルギーの源になっています。
地球上でこの核融合を実現するには、摂氏1億度を超える高温や高い圧力といった極限環境が必要とされ、これまで技術的に極めて困難とされてきました。しかし、国際的な共同研究プロジェクト「ITER計画」では、2035年に核融合による実験的な運転を行い、2050年ごろには発電の実証を目指すとされています。核融合発電の実現は、もはや遠い未来の話ではなくなりつつあります。
そして商用炉として早期の実現が期待されている手法のひとつがレーザー核融合です。日本はレーザー核融合研究において国際的にも中核的なポジションにあり、日本発の技術を通じた次世代エネルギーの確立に取り組んでいます。
EX-Fusionは、大阪大学発のレーザー核融合スタートアップとして、レーザー核融合商用炉の実現を目指しています。
革新的な技術を実現するには資金調達を成功させることが重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | エネルギー レーザー 大阪大学 実用化 技術 技術開発 株式会社 核融合 核融合炉 発電 研究開発 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年1月17日、株式会社インターファクトリーは、「ebisumart zero(エビスマート ゼロ)」の提供を開始したことを発表しました。 「ebisumart zero」は、スモールスタート向…
2024年10月28日、株式会社Provigateは、助成金と株式を合わせ、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Provigateは、グリコアルブミン(GA)を用いた在宅向け小型検…
2023年6月30日、株式会社T2は、三菱地所株式会社と資本業務提携を行うことで合意したことを発表しました。 T2は、自動運転技術を活用した次世代の物流システムの構築を目指しています。 トラックのレベ…
2022年7月7日、南日本運輸倉庫株式会社は、ファーストオーダー株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ファースト・オーダーは、ロジスティクス業界にトータルソリューションを提供して…
2023年4月26日、株式会社MILIZEは、SCSK株式会社と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 SCSKはMILIZEの行う第三者割当増資を引き受け、7.5億円の出資を行いました。 MI…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

