注目のスタートアップ

薬局向けクラウド型レセコンや処方箋入力代行サービスを展開する「プレカル」が2.3億円調達

company

2024年12月4日、株式会社プレカルは、総額2億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

プレカルは、薬局向けクラウド型レセコン「プレカルレセコン」や、処方箋入力代行サービス「precal」を展開しています。

「プレカルレセコン」は、月額利用料0円からはじめられるクラウド型のレセコンサービスです。安価な利用料や快適性を重視した画面構成・操作などを特徴としています。

「precal」は、オンライン事務員による処方箋入力代行サービスです。送信された処方箋の画像をもとに遠隔で入力代行を行います。入力されたデータは自動でレセコンに入力されるため、受付から印刷までを自動化・無人化することが可能です。

今回の資金は、エンジニア・営業の採用強化、「プレカルレセコン」に認知向上を目的としたマーケティングなどに充当します。


薬局内の業務フローは、受付から処方箋の入力、薬の調剤と準備、薬の受け渡し、薬歴管理といった一連の流れで成り立っています。中でも処方箋入力は、薬局の業務全体の中で大きな割合を占める事務作業ですが、事務員を配置しない薬局も多く、薬剤師自身がその作業を担う場合、高い業務負担になっているという課題があります。

さらに、処方箋の形式は病院や医師ごとに異なり、手書きの処方箋も珍しくないことから、レセコンへの入力時に確認作業が必要で、これが効率化を妨げる一因となっています。

このような背景から、近年は処方箋にQRコードを付与する試みや、電子処方箋の導入が進んでいますが、すべての処方箋がデジタル化されるにはまだ時間がかかる見通しです。

こうした課題に対して、プレカルは処方箋の入力代行サービス「precal」を提供し、薬局の事務作業を効率化しています。同時にクラウド型のレセコンサービスを提供し、薬局のDXをサポートしています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BPO BtoB クラウド 代行 代行サービス 医療 株式会社 薬剤師 薬局 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

アフリカの未電化・未電波地域に電気・通信を届ける「TUMIQUI」を展開する「シュークルキューブジャポン」が資金調達
2022年6月30日、株式会社シュークルキューブジャポンは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、関西電力グループのコーポレートベンチャーキャピタル・合同会社K4 Venturesと、シブ…
スタートアップのシステム開発を支援する「キリロムデジタル」が1億円調達
2022年8月30日、キリロムデジタル株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 キリロムデジタルは、日本・シンガポール・インド・カンボジアのメンバーを中心に、日本語と英語を使って…
空間データプラットフォーム「Spacely」を提供する「スペースリー」に「大和ハウスベンチャーズ」が出資
2024年5月2日、大和ハウスグループの大和ハウスベンチャーズ株式会社は、大和ハウスグループ共創共生1号投資事業有限責任組合(シナジーファンド)からの出資1号案件として株式会社スペースリーを選定したこ…
縦型ショートコンテンツを主軸とするデジタルIPスタジオ「QREATION」が10億円調達
2025年10月22日、株式会社QREATIONは、10億円の資金調達を発表しました。 QREATIONは、縦型ショートドラマ・コント・バラエティなどのコンテンツを生み出すデジタルIPスタジオ事業を展…
決裁者マッチング支援SaaS「ONLY STORY」運営の「オンリーストーリー」が13億円調達
2021年4月14日、株式会社オンリーストーリーは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 登録している決裁者と直接マッチングできるSaaS「ONLY STORY」を運営しています。 …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集