注目のスタートアップ

糖尿病発症・重症化予防の「Provigate」が20億円調達

company

2024年10月28日、株式会社Provigateは、助成金と株式を合わせ、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Provigateは、グリコアルブミン(GA)を用いた在宅向け小型検査機器と、糖尿病行動変容支援アプリの開発を行っています。

今回の資金調達により、GA測定用小型検査機器の量産化開発や臨床研究の加速、パイロット事業としての郵送検査による週次GA測定サービス「glucoreview」の提供拡大を進めます。


日本の糖尿病患者数は、生活習慣や社会環境の変化によって急速に増加しています。

糖尿病は一度発症すると完治が難しく、適切な治療がされない場合、網膜症・腎炎・神経障害など、さまざまな合併症を引き起こします。

この合併症は死亡につながるリスクもあることから、治療を続ける必要があります。しかし、糖尿病治療は、食事療法・運動療法・薬物療法を毎日規則正しく続けて行く必要があり、患者・予備群に負担を強いています。

また、そのなかでも血糖コントロールは重要なのですが、自身で利用する血糖自己測定器は、測定ごとに患者自身が指先などを測定器で刺して採血する必要があり、測定に手間がかかる、採血が痛い、といった課題を抱えています。

ほかにも、血糖自己測定器による血糖測定は、日中の覚醒時にしか血糖変動を知ることができないというデメリットがあります。実際には、日中でも大きな血糖変動や睡眠中の低血糖が起きることがあり、血糖自己測定器ではその全容を捉えることができません。

このような背景のもと、Provigateは、「非/低侵襲」「経済的」「簡単」な血糖測定技術と、これを活用した遠隔決定モニタリング技術・アプリにより、患者自身による血糖管理・コントロールの課題を解決することを目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ アプリ 予防 医療 医療機器 在宅 支援 株式会社 検査 機器 測定 生活習慣 糖尿病 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

採用支援システム「リクオプ」などを提供する「HRソリューションズ」が5.1億円調達
2022年12月9日、HRソリューションズ株式会社は、総額5億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 HRソリューションズは、採用支援システム「リクオプ」、雇用支援システム「ハイソル」…
スマートロック「セサミ」シリーズを展開する「CANDY HOUSE JAPAN」が3.5億円調達
2025年11月19日、CANDY HOUSE JAPAN株式会社は、総額約3億5000万円の資金調達を発表しました。 CANDY HOUSE JAPANは、スマートロック「セサミ」シリーズを中心に、…
身近に発生する法律トラブル解決を実現するサービスを開発する「キビタス」が8,000万円調達
2022年3月25日、キビタス株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 キビタスは、身近に発生する法律トラブル解決を実現するサービスを開発しています。 第1弾のプロダクト…
特別な体験型コンテンツに出会える予約サイト「Otonami」とインバウンド向け予約サービス「Wabunka」を展開する「J-CAT」が11.3億円調達
2025年5月15日、J-CAT株式会社は、総額11億3000万円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は18.3億円となります。 J-CATは、大人のための非日常体験を提供する…
尿によるがんスクリーニング検査「miSignal」を提供する「Craif」が「三菱UFJ銀行」と借入限度額15.2億円の融資契約を締結
2022年9月30日、Craif株式会社は、株式会社三菱UFJ銀行との間で、借入限度額15億2,000万円の融資契約を締結したことを発表しました。 Craifは、酸化亜鉛ナノ構造体とマイクロ流路を組み…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集