注目のスタートアップ

企業の温室効果ガス排出削減支援の「クレアトゥラ」が3.5億円調達

company

2024年8月9日、クレアトゥラ株式会社は、総額3億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

クレアトゥラは、企業などの脱炭素化の実現に向けて、カーボンプロジェクト開発や、カーボンクレジットなどの提供、コンサルティングを行っています。

また、フィリピンのパンガシナン地方において、株式会社クボタと東京ガス株式会社と共同で、水田のメタン削減プロジェクトを立ち上げるなど、信頼性の高いプロジェクトの開発に取り組んでいます。

今回の資金は、国内外でのカーボンプロジェクトの開発や、IT/SaaS開発の加速に充当します。


世界的な気候変動は、人間の生活や経済活動に深刻な影響を与えています。具体的には、干ばつの増加、大規模な災害の頻発、海面上昇による土地の減少、生物多様性の損失など、さまざまなリスクが高まっています。

こうした背景から、地球温暖化対策として二酸化炭素などの温暖化ガスの排出削減が国際的に推進されています。たとえば、日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラル」の目標を掲げています。

「排出を全体としてゼロにする」という考え方は、すべての排出を完全にゼロにするのが難しいという現実を踏まえ、排出された分を吸収または除去することで、最終的な差し引きをゼロにするというものです。

具体的な取り組みとしては、森林保全活動への寄付など環境対策への投資が挙げられます。またこの取り組み、削減や吸収の取り組みをクレジットとして発行し、他の企業と取引できる「カーボンクレジット」も展開されています。カーボンクレジットは、企業が温室効果ガス排出削減を進める上で重要な手段となっています。

クレアトゥラは、このカーボンクレジットの開発・提供を通じて、企業の温室効果ガス排出削減を支援しています。また、近年カーボンプロジェクトにおいて削減量の過大評価など信頼性に関する課題が顕在化していることを受け、クレアトゥラでは、信頼性の高いカーボンプロジェクトの開発にも力を入れています。

事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB GHG IT SaaS SDGs カーボン カーボンクレジット コンサルティング フィリピン プロジェクト 企業 削減 支援 株式会社 海外 温室効果ガス 脱炭素化 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

DX伴走型支援やDXプラットフォームなどを展開する「INDUSTRIAL-X」が7億円調達
2024年4月10日、株式会社INDUSTRIAL-Xは、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 INDUSTRIAL-Xは、独自のDXメソッドに基づいたコンサルティングを主軸とする伴走型…
「地域観光新発見事業」補助金 地方誘客を目的とした観光コンテンツの磨き上げ・販路開拓・情報発信を支援
「地域観光新発見事業」のご案内です。 地域の観光資源を活用した地方誘客に資する観光コンテンツについて、十分なマーケティングデータを活かした磨き上げから適時適切な誘客につながる販路開拓及び情報発信の一貫…
「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金」補助事業者(事務局)公募
2023年11月30日、経済産業省は、令和5年度補正予算案「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金」に係る補助事業者(事務局)の公募について発表しました。 優れたアイディア、技術を持つ若い人材…
「Bespo」に「ディップ」が出資 飲食店向け集約支援サービス「集客コボットfor SNS Booster」を提供開始
2023年10月4日、株式会社Bespoは、ディップ株式会社からの出資を受けるとともにOEM契約を締結したことを発表しました。 これに併せ、ディップから飲食店向け集約支援サービス「集客コボットfor …
ゲーム開発事業を展開する「ネコノメ」が資金調達
2024年8月31日、株式会社ネコノメは、資金調達を実施したことを発表しました。 ネコノメは、ゲームアプリ開発、Webゲーム開発、ゲーム関連サービスの提供を行っています。 代表作に、スマートフォン向け…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集