注目のスタートアップ

アート×テクノロジーにより新たな体験価値を創造するアートブランド「GASHO2.0」を展開する「Raptors」が資金調達

company

2024年4月12日、株式会社Raptorsは、資金調達を実施したことを発表しました。

Raptorsは、アート×テクノロジーにより新たな体験価値を創造するアートブランド「GASHO2.0」や、イベントプロデュース事業などを展開しています。

「GASHO2.0」は、アートとテクノロジーをかけ合わせ、アートの新たな鑑賞体験を創造するブランドです。

デジタルコンテンツをもとにメタル製の高品質な2.5次元フィジカルアートを制作する「MCA(Metal Canvas Art)」などを展開しています。

現在、アーティスト支援を目的としたコミュニティ運営、Web3領域とのコラボレーション、世界各地での展覧会の開催を行っています。

今回の資金調達により、コラボレーション先企業・クリエイターの拡大、独自のアート製造技術・ノウハウ・アート体験設計の研究開発、「GASHO2.0」の広告・PR活動強化などを行います。


ブロックチェーン技術を活用したNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)は、これまでデジタルデータが抱えていた課題を解決するものとして高い注目を集めています。

テキスト・画像・動画・音楽などのデジタルデータは、複製が容易であり、簡単に違法に流通してしまうという課題を抱えています。

そのためコンテンツ事業者などは、データに不正な流通を防ぐためのプロテクトを施したり、専門のプラットフォーム上を運営し、そこでデジタルデータの利用の権利をユーザーに販売するといった形をとっています。

しかしどちらにせよこの海賊版対策はコストがかかるものです。また、不正な流通を完全に防ぐことができるものではありません。

このようなデジタルデータの特性から、個人のクリエイター(イラストレーターなど)は、自身のデジタル作品をそのまま販売するということに課題を抱えています。

しかしNFTは、デジタルデータの真正性や所有権を確認するための証明書のようなものを記録することで、デジタルデータにモノとしての価値を担保し、上記のようなデジタルデータの流通の課題を解決します。

このNFTを利用したNFTアートは、市場として成長しており、さまざまなデジタルアートが取引されるようになっています。

一方、このNFTアートは、現実の絵画などと異なり、自身の部屋で飾ったりすることができません。使い道としてはSNSのアイコンに利用したりなど、インターネット上での限られた用途しかなく、さらなる利用先の拡大が重要なテーマとなっています。

Raptorsはこのような背景のもと、アートブランド「GASHO2.0」を手がけ、デジタルコンテンツをもととしたフィジカルアート制作などを通じ、アート×テクノロジーにより新たなアートの体験を創造しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB NFT Web3 アーティスト アート クリエイター コミュニティ運営 コラボレーション テクノロジー ブランド 制作 支援 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

小売・商業施設のDX支援を手掛ける「COUNTERWORKS」が6.5億円調達
2020年7月14日、株式会社COUNTERWORKSは、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 小売・商業施設のDX支援を手掛けています。 具体的には、短期貸し店舗やイベント…
再生医療による不妊治療の実現を目指す「Dioseve」が4億円調達
2022年8月18日、株式会社Dioseveは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Dioseveは、iPS細胞の分化誘導により、卵子(卵母細胞)を短期間に大量に作成できる独自技術「D…
AIなどにより機械自動化や現場作業自動化を支援する「DeepX」が16億円調達
2020年7月31日、株式会社DeepXは、総額16億円の資金調達を実施したことを発表しました。 幅広い産業の様々な機械や現場作業の自動化に向けて、汎用的なAI技術の開発を行っています。 今回の資金は…
食品流通業界のマーチャンダイジング業務のDXソリューションを展開する「デリズマート」が資金調達
2025年4月14日、株式会社デリズマートは、資金調達を発表しました。 デリズマートは、食品流通業界のマーチャンダイジング業務のDXソリューション「デリズマート(Delizmart)」を展開しています…
DXに関するあらゆるサービスをサブスクによって包括的に提供する「INDUSTRIAL-X」が2.5億円調達
2022年3月30日、株式会社INDUSTRIAL-Xは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 INDUSTRIAL-Xは、DX推進のためのコンサルティングサービス「Reso…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集