注目のスタートアップ

クラウドシフト管理システム「らくしふ」などを提供する「クロスビット」が9億円調達

company

2024年1月10日、株式会社クロスビットは、総額9億502万8,100円の資金調達を実施したことを発表しました。

クロスビットは、クラウドシフト管理システム「らくしふ」や、シフトマッチ度を重視したアルバイト採用サービス「らくしふワーク」、パートアルバイトに特化したクラウド人事労務サービス「らくしふ労務管理」を開発・提供しています。

今後、これまで蓄積してきた労務管理、予実管理、人件費などのデータ・ノウハウを活用し、「採用」「教育」「評価」まで、ひとつのアプリケーション内で完結するサービスへと進化させていく計画です。

今回の資金は、新規事業開発と、既存事業の加速、ビジネスサイドの採用、M&Aに充当する予定です。

新規事業では、時給で働くシフトワーカーの給与や評価に関するサービスの開発に着手します。


シフト制は、飲食店や、コンビニ、病院などサービス関連のビジネスで採用されることが多い勤務形態です。

シフト制のメリットは、柔軟に従業員の人数などを調整できる点であり、日や時期で繁忙期・閑散期のあるビジネスでは必須ともいえる仕組みです。

一方、シフト制のデメリットとしては、シフト管理に大きな労力がかかることが挙げられます。

とくに、シフト作成に時間がかかる、公平な作成が困難、従業員のスキルを把握しなくてはならない、シフトワーカーの仕事を適正に評価する仕組みの構築が難しい、といったことが一般的な課題として挙げられます。

今後、人口減やインバウンド増加などによって人手不足が深刻化し、シフトワーカーの需要・重要性が高まると考えられます。これによって事業者におけるシフト管理の負担も増大するため、シフト管理の課題解決は喫緊の課題であるといえます。

シフト管理システムは、シフト管理業務を効率化・デジタル化することで、従来のシフト管理が抱えていた課題を解決します。

さらにクロスビットは、シフト管理業務の効率化・デジタル化だけでなく、採用・教育・評価までを完結するサービスへの成長を目指しています。

株式会社クロスビットのコメント

このニュースを受けまして、株式会社クロスビットよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

今回は、新規事業の開発と既存事業の加速、ビジネスサイドの採用、M&Aに向けて資金調達を行いました。

これまで「らくしふ」を通じて蓄積してきた労務管理、予実管理・人件費などのデータやノウハウを活用し、今後は「採用」「教育」「評価」まで、一つのアプリケーション内で完結するサービスへの進化を目指します。

時給制ワーカーの労働に対して、業務負荷などフェアに給与を還元することで定着率を高め、ひいては業績の向上につながる仕組みを構築します。また、これまで飲食店やホテルをはじめとするサービス業を中心に導入されてきたシフト管理DX「らくしふ」を、介護施設や病院など、より広い業界に向けて展開してまいります。

・今後の展望を教えてください。

クロスビットは、シフト作成、労務管理、予実管理・人件費などの可視化・最適化まで、シフト管理業務のDXを実現するサービスを提供しています。このサービスが普及することで、事業者はより質の高いサービスを提供でき、働き手は自身の能力をより発揮し、適正な評価や報酬を得ることができると考えております。

働き手の働く環境をよりよくし、お客様や働き手の家族など、「はたらく」の先にいる方々の体験価値向上にも繋げ、社会の良い循環が生めるよう取り組んでいきます。

今後もお客様との共創を通し、また弊社の強みである現場様のオペレーション解像度の高さを強みに労働力不足を根本から解決します。AIやロボットも発展する社会の中で、雇い手である企業は「人」にしか生み出せない価値を創出できる社会、働き手である個人は誰もが自分らしい働き方を選択できる社会の実現を目指してまいります。

・読者へのメッセージをお願いします。

今回の資金調達をきっかけに、既存事業の成長速度加速はもちろん、ミッションを達成するための事業領域の拡張やM&Aなどを含めた提供価値の最大化へと、皆様の期待を超えるスピードで最高のチームで邁進できればと考えております。

クライアント様も投資家の方々も、近しい領域で事業展開されているプレイヤーもクロスビット社メンバーも、全てが未来を築く仲間として各方面へ熱意を持って取り組んでまいりますので、応援していただけると幸いです。

DXを拒むもののひとつに老朽化したシステムがありますが、創業期はなにも導入されていないまっさらな状態であるため、自分の好きなようにシステムを構築できます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

また、抜本的なシステム整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ クラウド システム シフト管理 データ ノウハウ 人事労務 労務管理 採用サービス 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

麻酔などで解決できない痛み・不安を軽減するVRリラクゼーション「セラピアVR」を開発する「xCura」が資金調達
2024年2月8日、株式会社xCuraは、資金調達を実施したことを発表しました。 xCuraは、VRよってリラクゼーションを促す「セラピアVR」を研究・開発しています。 VRで呼吸の長さやタイミングを…
シニア世代のウェルビーイングを実現する孫世代の相棒サービス「もっとメイト」などを手がける「AgeWellJapan」が1.3億円調達
2025年3月4日、株式会社AgeWellJapanは、総額1億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AgeWellJapanは、シニア世代のウェルビーイングを実現する孫世代の相棒サー…
人材派遣・人材紹介・人材教育などの総合人材サービスを展開する「エヌエフエー」に「オリエンタルランド・イノベーションズ」が資本参画
2023年7月6日、株式会社エヌエフエーは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社オリエンタルランド・イノベーションズです。 エヌエフエーは、人材派遣・人材紹介・人材教育などの総合…
メタバースと現実空間をつなぐNFTプラットフォームを開発する「Super Massive Global」が1.1億円調達
2022年3月10日、Super Massive Global株式会社は、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メタバースと現実空間をつなぐNFTプラットフォームの開発や、N…
文書作成・活用の効率化支援SaaS「flouu」がリリース
2019年10月17日、プライズ株式会社は、「flouu(フロー)」の正式版を同日にリリースしたことを発表しました。 「flouu」は、チームの文書作成・活用の効率化を支援するSaaS型ソフトウェアで…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集