創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年12月25日光を利用した治療技術の実用化を目指す「イルミメディカル」が3,500万円調達

2023年12月25日、イルミメディカル株式会社は、総額3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。
イルミメディカルは、体の全身を通る血管を利用した低侵襲治療技術の実現に向け技術開発を進めています。
血管・管腔経由で光照射できるデバイスの実現により、低侵襲に身体の深い組織に光を照射し、がん・神経系などの疾患を治療することを目指しています。
今回の資金は、血管内光照射の基盤技術開発、外部企業との共同開発、知財戦略の推進に充当します。
光を利用した治療技術はいくつか実用化されています。
NIR-PIT(近赤外光線免疫療法、光免疫療法)は、副作用のないがん治療として近年注目される新たな治療法です。
NIR-PITは、特殊な薬剤と近赤外線を使ってがん細胞を破壊するという治療法です。
近赤外線は組織に損傷を与えることなく内部に到達することが可能です。この治療ではがん細胞に過剰発現するタンパク質に特異的に結合する薬剤を投入し、近赤外線を照射することでその薬剤を活性化させ、がん細胞を破壊して治療を行います。
ほかにもPDT(光線力学療法)があります。
PDTは、がんに集積性を示す光感受性物質とレーザー光照射による光化学反応を利用した局所的治療法です。
一方で、これらの光照射は深さが限られており、治療域を拡げるという点において課題を抱えています。
イルミメディカルはこの課題を解決するため、血管から組織に光を届けるデバイスの実用化を通じ、光を活用した治療法において適応疾患を拡げることを目指しています。
企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | がん デバイス 実用化 株式会社 治療 疾患 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年8月29日、株式会社ツインエンジンは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、中国・深セン市の大手IT・ネットサービス企業テンセント社、電子書籍プラットフォーム「めちゃコミック」を…
2022年6月17日、2Links株式会社は、株式会社ティーケーピーは、業務提携契約を締結したことを発表しました。 2Linksは、完全個室型空間サービス「RemoteworkBOX」を展開しています…
2022年1月25日、Veneno Technologies株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 高機能性ペプチドDRPを用いた創薬を中心に事業を展開しています。 DRP分子…
2024年7月26日、株式会社助太刀は、パナソニック ホールディングス株式会社から資金調達を実施したことを発表しました。 また、パナソニックHD傘下で、住宅設備・建材の製造・販売を担うパナソニック ハ…
2022年10月25日、セレイドセラピューティクス株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 セレイドセラピューティクスは、造血幹細胞の体外増幅技術により、急性白血病や遺伝子疾患…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

