「穀物グリーン化転換推進事業(籾殻利用循環型生産技術体系実証事業及びカメムシ斑点米発生抑制等生産体系実証事業)」補助金

subsidy

農林水産省は、令和5年度「穀物グリーン化転換推進事業(籾殻利用循環型生産技術体系実証事業及びカメムシ斑点米発生抑制等生産体系実証事業)」の公募について発表しました。

籾殻利用循環型生産技術体系実証事業

事業の実施にあたっては、以下の(1)から(3)までの全てに取り組むものとする。

(1)検討会の開催
穀物乾燥への籾殻の活用方法や、活用後の籾殻燃焼灰等の施用手法等の循環型生産技術体系の構築に向けた検討を行う検討会を開催するものとする。

また、必要に応じて、産地内の農業者向けの研修会や先進地での調査等を実施することができるものとする。

(2)籾殻を熱源とした穀物乾燥の実証
穀物乾燥の熱源に籾殻を利用することにより乾燥工程における温室効果ガス削減につながる技術体系の確立に必要な機械の導入・実証を行うものとする。

また、実証により生じた課題への解決に必要な改良等を行うものとする。

(3)籾殻燃焼灰等を使用した栽培管理技術確立に向けた実証
籾殻燃焼灰等の効果的な施用手法や土壌管理等の栽培管理技術を確立するための栽培実証及び専門家等による研修会等を行うものとする。

また、必要に応じて栽培実証に必要な機械を導入することができるものとする。

カメムシ斑点米発生抑制等生産体系実証事業

本事業の実施にあたっては、以下の(1)から(3)までの全てに取り組むものとする。

(1)検討会の開催
化学農薬を用いずにカメムシ類の発生を極力抑制するための水田内外の効果的な除草等の生産技術及び収穫後の選別工程における斑点米の確実な除去等の精度向上を図るための品質管理技術体系の構築に向けた検討を行う検討会を開催するものとする。

また、必要に応じて、産地内の農業者向けの研修会や先進地での調査等を実施することができるものとする。

(2)カメムシ類発生抑制生産技術の実証
化学農薬を用いずにカメムシ類の発生により生じる斑点米の被害を極力抑制するための水田内外の効果的な除草等の生産技術の確立に必要な実証を行うものとする。

また、必要に応じて試験栽培の実施に必要な機械を導入することができるものとする。

(3)選別工程における品質管理技術体系確立に向けた実証

収穫後の選別工程における斑点米の確実な除去や共連れ低減等の精度向上を図るための品質管理技術体系の確立に必要な機械の導入・実証を行うものとする。

また、実証により生じた課題への解決に必要な機械の改良等を行うものとする。

公募期間

2023年12月15日(金)から2023年1月19日(金)17:00


近年、SDGsなどの推進により、多様な業界で環境対策や環境負荷の軽減を目的とした取り組みが進められています。

農林水産業・食品業界では、これまで廃棄されていた農業残渣などの未利用資源などの活用が模索されています。

日本は米を主食としていることもあり、毎年籾殻が一定の量排出されます。籾殻は、土壌改良材、堆肥、畜舎敷料などとして再利用されていますが、そのうち約1/3ほどが廃棄されています。

「籾殻利用循環型生産技術体系実証事業」は、こうした籾殻の活用を支援するものです。

また、今年はカメムシの大量発生が話題となっています。

米農家においてカメムシは、斑点米を生み出してしまう害虫であり、対策が求められています。

カメムシ斑点米の対策といえば、農薬散布が主流な方法だったのですが、近年は農薬は環境負荷をかけるものとして使用が抑制される傾向にあります。

したがって、農薬を利用せずカメムシ類の発生を抑制する手法の確立が求められています。

「カメムシ斑点米発生抑制等生産体系実証事業」は、こうしたカメムシ類の発生を抑制する手法や、収穫後の選別工程における斑点米除去の精度向上などを支援するものです。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

カテゴリ 公募
関連タグ 助成金 補助金
詳細はこちら

令和5年度穀物グリーン化転換推進事業の公募について

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業」補助金 11/11にオンライン事業説明会が開催
2021年11月2日、文化庁は、令和4年度「Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業」について発表しました。 文化財が観光のひとつのテーマとなるよう、歴史的背景に基づいた復元行…
【最大300万円】「外国出願・審査請求・中間応答支援(海外権利化支援事業)」外国出願の権利化に要する費用を補助
特許庁は「外国出願・審査請求・中間応答支援(海外権利化支援事業)」を実施しています。 国での特許、実用新案、意匠または商標の出願・権利化を予定している中小企業、中小スタートアップ企業、小規模企業、大学…
「令和6年度持続的生産強化対策事業のうちGAP拡大推進加速化(うち農産分)」補助金
農林水産省は「令和6年度持続的生産強化対策事業のうちGAP拡大推進加速化(うち農産分)」の公募について発表しました。 都道府県GAP指導体制に位置付けた者(GAP指導員等)を対象に、国際水準GAPガイ…
【農林水産省】「野菜種子安定供給緊急対策事業」(4次公募)
令和6年度「野菜種子安定供給緊急対策事業」の4次公募のご案内です。 世界各地に分散した生産によりリスク回避できる生産・供給構造をより盤石にするため、野菜種子の安定供給に資する施策を総合的に推進します。…
令和5年度「飼料自給率向上緊急対策事業(令和5年度補正予算(第1号))」3次公募
農林水産省は、令和5年度「飼料自給率向上緊急対策事業(令和5年度補正予算(第1号))」の3次公募について発表しました。 国産稲わらの利用拡大等の取組により飼料自給率向上及び飼料生産基盤の強化を図ること…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集