注目のスタートアップ

循環型社会に向けたインフラ・システム開発やリユース・リサイクル事業を展開する「ECOMMIT」が9.4億円調達

company

2023年10月20日、株式会社ECOMMITは、総額約9億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ECOMMITは、循環型社会に向けたインフラ・システム開発や、リユース・リサイクル事業を展開しています。

全国7か所に自社の循環センターを持ち、不要になったものを回収・選別・再流通させています。

回収・選別・再流通を一気通貫で行うオリジナルブランド「PASSTO(パスト)」や、伊藤忠商事と協働による繊維製品の回収サービス「Wear to Fashion」などを手がけ、資源循環のインフラづくりを行っています。

今回の資金調達により、設備やシステム開発、人材やブランディングへの投資を行います。


資源に関する社会課題を解決するため、循環型社会の実現が求められています。

循環型社会とは、資源の効率的な活用と環境への負担軽減を図る社会形態であり、少ない資源を持続的に再利用する考え方を基本としています。

現代社会は、産業の発展において石油由来の製品、とくにプラスチック製品の使用が欠かせません。しかし、プラスチック製品は燃やされる際に温室効果ガスを排出してしまうこと、石油資源は枯渇のリスクがあること、大量のプラスチックが海洋を汚染していること(海洋プラスチック問題)といった複数の問題を抱えています。

したがって、こうしたプラスチックの問題を解決するためにも、限りある資源を再利用する3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進することが重要です。

日本では高度経済成長期に埋立地の容量問題が浮き彫りとなり、2000年代以降はリサイクルに関する法律が施行され、積極的なリサイクルが奨励されてきました。

しかし、現在の日本においては、廃棄物の適切な分別や選別がまだ進んでおらず、リサイクルを実現するための組織や体制が不足しているという課題が存在しています。

ECOMMITはこの問題に対処するため、回収、選別、再流通のプロセスを統合し、データ化し、トレーサビリティを提供するワンストップソリューションを提供しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB インフラ サーキュラーエコノミー データ トレーサビリティ リサイクル リユース ワンストップ 再流通 回収 循環 循環型社会 株式会社 資金調達 選別
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ビーライズ」「エネルギア・コミュニケーションズ」が共同開発した「メタバース展示会メーカー」が提供開始
2023年2月9日、株式会社ビーライズは、株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(エネコム)と連携し、新サービス「メタバース展示会メーカー」を共同開発し、2023年2月10日からエネコムよりサービス…
再生可能エネルギーを中心としたエネルギーサービス事業を展開する「Looop」がグリーローンで2.92億円調達
2023年3月3日、株式会社Looopは、東和銀行より2億9200万円を調達したことを発表しました。 グリーローンの概要 企業名:株式会社Looop 融資額:292百万円 契約締結日:2023年3月3…
介護施設の見守りセンサーとナースコールを統合するサービス「OwlCare」開発の「EMC Healthcare」が1億円調達
2022年4月7日、EMC Healthcare株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 介護施設の見守りセンサーとナースコールを統合するサービス「OwlCare」の開発や、保育…
共同購入型越境ECサービス運営の「douzo」が1億円調達
2021年6月23日、株式会社douzoは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 日本の商品を安く海外に届ける共同購入型越境ECサービス「DOUZO」を運営しています。 海外では高価で買…
微生物発電装置を開発する「Cell-En」が資金調達
2025年10月20日、株式会社Cell-Enは、資金調達を発表しました。 Cell-Enは、微生物発電装置を開発しています。 発電する微生物は各地域で独自に単離したものを用い、栄養分は食品廃棄物や農…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集