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3Dプリンターを活用した乳児用頭蓋形状矯正ヘルメット「Qurum」などを展開する「ジャパン・メディカル・カンパニー」と「ステムセル研究所」が資本業務提携

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2023年8月29日、株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーは、株式会社ステムセル研究所と資本業務提携したことを発表しました。

ジャパン・メディカル・カンパニーは、CT/MRI等の3次元データから人骨の内・外部を緻密に再現した、“削れる”・“クリップできる”医療用精密複製立体モデルである「KEZLEX(ケズレックス)」、赤ちゃんの“頭のゆがみ”を矯正するヘルメット「Qurum (クルム)」「Aimet(アイメット)」の開発・製造・販売を行っています。

ステムセル研究所は、再生医療・細胞治療を目的とした“臍帯血”や“臍帯”などの周産期組織由来の細胞バンク事業、それらの細胞を利用した新たな治療法、再生医療等製品の開発を行っています。

今回の提携により、ステムセル研究所に臍帯血を保管する年間新規約1万人の乳児に対し、ジャパン・メディカル・カンパニーが開発・製造・販売する頭蓋矯正ヘルメットを用いたヘルメット治療を特別価格で案内します。


頭蓋形状矯正ヘルメットとは、乳児の変形した頭蓋骨の形状を矯正することを目的としたヘルメット型の器具のことです。このヘルメットを利用した治療をヘルメット治療と呼びます。

乳児の頭蓋骨は柔らかいことから、仰向け寝などの外圧によって変形することがあります。

日本では頭の形は遺伝で決定されると考えられていることが多く、仰向け寝がいわゆる「絶壁頭」の原因のひとつであることがあまり知られていません。

この頭蓋骨の変形は、目・鼻・口の非対称の原因となるほか、斜視、左右の視力差、慢性頭痛、歯並び、顎関節症などの健康にも影響することがわかっています。

頭蓋骨は成長に伴い整っていくケースがほとんどですが、強い外圧を受けたり、習慣的に同じ場所に外圧を受けたりするようなケースでは大きく変形する可能性があります。

したがって、頭蓋形状矯正ヘルメットなどによって最適な形へと矯正することが重要です。

ジャパン・メディカル・カンパニーは、3Dプリンターを活用し、乳児それぞれに合わせた完全オーダーメイドの頭蓋変形矯正ヘルメットを製造・販売しています。

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カテゴリ 有望企業
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