注目のスタートアップ

家具のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」などを展開する「ソーシャルインテリア」が計20億円調達

company

2023年8月4日、株式会社ソーシャルインテリアは、シリーズCラウンドを終了し、合計の調達額が約20億円となったことを発表しました。

ソーシャルインテリアは、家具・家電のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」と、家具のオフプライスマーケット「サブスクライフ オフプライス」を運営しています。

「サブスクライフ」は、月額で必要な時に必要な分の新品家具・家電を利用できるサービスです。使い続けても商品価格を超えない月額料金設定を特徴としています。

「サブスクライフ オフプライス」は、メーカーの遊休在庫や法人のリユース品を出品するECです。家具が循環するたび、いいものを提供したメーカー・パートナーに収益の一部を分配する取り組みを行っています。

今回の資金調達により、「サブスクライフ」と「サブスクライフ オフプライス」のシェア拡大に向けた施策、家具の循環型社会作りの実現に向けた施策を加速させていきます。


気候変動やエネルギー問題など、経済活動が環境に与える影響を起因とした社会課題が深刻化し、SDGs(持続可能な開発目標)の策定などをきっかけに、世界的に環境に優しい社会の実現を目指す取り組みが進められています。

こうした中、注目されている考えのひとつが「循環型社会」「循環経済」です。

循環型社会とは、限りある資源を効率的に利用し、リサイクルなどによって循環させ、持続的に資源を使い続けていくことができる社会のことです。

循環型社会の実現のためには、再利用できるものをくり返し利用するための仕組みを構築することが必要となります。

現在の社会では、大量生産・大量消費・大量廃棄のビジネスが大きな地位を確立しています。

たとえば、高価な商品である家具については、安価な素材の利用や大量生産といった製造プロセスの効率化によって、比較的安価な家具が実現されており、多くの消費者はこうした家具を利用しています。

また、進学・就職・転職・結婚などによって引っ越しを何度もくり返す現代人にとっては、こうした安価な家具はライフスタイルに適合したものであるといえます。

しかし安価な家具は、機能性・見た目・耐久性に劣り、廃棄を生み出す原因となっています。

ソーシャルインテリアは、家具の循環型社会を実現するため、新品家具・家電のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」と、家具・家電のオフプライスマーケット「サブスクライフ オフプライス」を展開しています。

サブスクリプションサービスは、初期費用が安いことや、処分費用がかからないこと、模様替えのハードルが下がることなどのメリットがあるため、現代社会においてきちんと作られた家具を「利用」する上で最適な仕組みと考えられています。

株式会社ソーシャルインテリアのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ソーシャルインテリアよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

人材採用と認知拡大施策をメインとしております。

・今後の展望を教えてください。

物価高、不景気懸念も重なり、当社のサブスク需要は今後もさらに膨らんで来ると思われます。

インテリア業界のお役に立てる事業展開を、今後も磨き続けていければと考えております。

・読者へのメッセージをお願いします。

先行き不透明な時代の中、当社のサービスの成長に期待をいただくことができ、今回の調達を発表することができました。ご支援いただいている関係会社様に心より感謝申し上げます。当社のオフィス構築支援はスタートアップ/大手から非常にお引き合いも多い状況です。当社がお役に立てることがございましたら、お気軽にご連絡いただけましたら幸いです。

レンタルサービスなどは資金に制限のある創業期において便利な存在です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期にとって大きな投資となるオフィスについて、レンタルやコワーキングスペースのメリット・デメリットを比較し、おすすめの形態を解説しています。

また、企業の成長においては資金調達が重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ サブスクリプション 利用 家具 家電 株式会社
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

医療介護現場向けコンディションケア面談サービスを開発・運営する「きゃりこん.com」が5,000万円
2023年12月20日、株式会社きゃりこん.comは、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 きゃりこん.comは、医療介護現場向けコンディションケア面談サービスを開発・運営しています…
「AIトラベル」が法人向け日程調整効率化ツール「AIカレンダー」をリリース
2021年1月21日、株式会社AIトラベルは、「AIカレンダー」の提供を開始したことを発表しました。 「AIカレンダー」は、法人向け日程調整効率化ツールです。 Googleカレンダーと連携し、参加者の…
酸化ガリウムのエピウエハの開発・製造・販売を行う「ノベルクリスタルテクノロジー」が資金調達
2022年5月12日、株式会社ノベルクリスタルテクノロジーは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ローム株式会社です。 ノベルクリスタルテクノロジーは、β型酸化ガリウム(β-Ga2O3)…
ローカル・ビジネス向け顧客獲得支援の「Zehitomo」が8.2億円調達
株式会社Zehitomoは、総額8億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 仕事を依頼したい人と、専門職のフリーランスや中小企業をつなげる顧客獲得プラットフォーム「Zehitomo(ゼ…
新規事業開発支援の「本気ファクトリー」が1億円調達 新規事業担当者育成eラーニング「だれでも新規事業つくれるカレッジ」をリリース
2022年12月20日、本気ファクトリー株式会社は、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、新サービス「だれでも新規事業つくれるカレッジ」をリリースしたことも併せて発表しました。 …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集