5Gネットワークのインフラシェアリングを手がける「NH研究所」が新経営体制を発表

tips

株式会社NH研究所は、2023年6月26日に行われた臨時株主総会と取締役会を経て、新経営体制と新しい資本参加があったことを発表しました。

本格的な事業開始にあたって、DRONE FUND3号投資事業有限責任組合(ドローンファンド)と、U3イノベーションズ投資1号有限事業責任組合(U3イノベーションズ)が新たに資本参画しています。

NH研究所は、米・クアルコムの日本法人代表を務めてきた山田純氏と、iモードの黎明期からモバイルサービスを手がけてきた大森洋三氏の2人を発起人とする企業です。

通信事業者に先立ち、アンテナ場所の確保、通信基地局の設置、光回線の敷設を行うことで、通信事業者1社あたりのインフラ構築コストを低減し、さらに通信インフラをスピーディに構築するニュートラルホストを手がけています。

また、従来のインフラシェアリング事業者と異なり、電力会社と連携して変電所を通信センターとして活用し、より広範囲の設備構築を担当することを特徴としています。


従来、モバイル通信や光通信などを提供する通信サービス事業者は、自社で通信インフラを整備し、ネットワークを構築してサービスを提供してきました。しかしこの方法は通信インフラの構築に高いコストがかかるほか、カバレッジ(網羅率、カバー率)の拡張にも限界があります。

そこで、第三者が通信インフラを構築・運用し、複数の通信サービス事業者がその通信インフラを利用し、顧客に通信サービスを提供するニュートラルホスト、あるいはインフラシェアリングと呼ばれるものが注目されています。

次世代の通信規格である5Gは、従来のモバイル通信よりも高速かつ大規模同時接続を実現しますが、高い周波数が利用されており、電波が短い距離しか届かないという課題があります。そのため広く通信環境を構築するには、基地局アンテナを従来よりも高い密度で設置する必要があり、通信事業者の負担が高いものとなっています。

NH研究所は、5Gインフラのスピーディな展開と通信事業者の負担軽減のため、インフラの共通化を行うニュートラルホストを手がけています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ 5G インフラ シェアリング ネットワーク 株式会社 通信インフラ
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

乳幼児向けインクルーシブブランド「IKOU」開発の「Halu」が1億円調達
2022年2月24日、株式会社Haluは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 障害のある子もない子も対象とする、乳幼児向けインクルーシブブランド「IKOU(イコウ)」を開発しています。…
経頭蓋電気刺激を搭載したデバイスを開発する「Ghoonuts」が資金調達
2021年11月1日、Ghoonuts株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ニューロサイエンス(神経科学)によって人間の能力を向上させる技術を開発しています。 集中力の向上や、スポーツ・…
「リヴァンプ」がデータ分析コンペティションを運営する「Nishika」に出資
2022年6月27日、株式会社リヴァンプは、Nishika株式会社に出資したことを発表しました。 Nishikaは、データ分析コンペティションプラットフォームの運営や、コンペティションを通じたAI開発…
オフィス・セキュリティの「セキュア」が資金調達
2020年1月8日、株式会社セキュアは、資金調達を実施したことを発表しました。 AIや防犯カメラなどを活用した入退室管理などの、オフィス・セキュリティ事業を展開しています。 今回の資金は、研究開発や人…
飲食店の業務をAIで効率化するクラウドサービス「HANZO」シリーズを展開する「Goals」が15.5億円調達
2022年6月29日、株式会社Goalsは、総額15億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Goalsは、AIによる需要予測型自動発注クラウドサービス「HANZO 自動発注」と、飲食…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集