注目のスタートアップ

「メディヴァ」が子会社「シーズ・ワン」を通じ15億円調達 経営課題を抱える中小病院を地域ケアの中核「コミュニティ・ホスピタル」に再生する構想を推進

company

2023年4月25日、株式会社メディヴァは、100%子会社である株式会社シーズ・ワンを通じ、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。

メディヴァは、病院コンサルティングや、再生支援、専門分野コンサルティングなどを手がけています。

そのノウハウを子会社であるシーズ・ワンに移管し、「コミュニティ・ホスピタル」構想を全国で推進していきます。

「コミュニティ・ホスピタル」構想は、中小病院を地域包括ケアシステムの中核である在宅医療の担い手として転換し、高度で効率的な経営を行うことで成長を目指します。

シーズ・ワンはすでに東京都内と北関東に2つの病院を「コミュニティ・ホスピタル」として再生・運営しています。今後10年間で60の病院を手がける予定です。

今回の資金は、「病院の再生・経営支援、承継支援」「医療事務、システム、採用、労務管理等のバックオフィス機能のセンター化」「中小病院向けDXシステムの構築」などに充当します。


国内では少子高齢化の進展により医療の需要が高まり続けています。また、団塊の世代が75歳以上となる2025年以降、医療・介護の需要は大幅に増加することが予測されています。

厚生労働省はこの2025年を目処に、地域包括ケアシステムの構築を目指しています。

地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される仕組みのことです。

地域包括ケアシステムの実現においてはさまざまな課題があります。

そのひとつに在宅医療の普及が挙げられます。

厚生労働省が発表した「在宅医療を受けた推計外来患者数の年次推移」によると、在宅医療を受けた患者数は2008年から増加傾向にあります。

2006年には月約20万件だった訪問診療の診療報酬請求件数は、2014年には約64万件へと増加しています。

メディヴァは、赤字などの経営課題を抱える中小病院を在宅医療の担い手として転換する「コミュニティ・ホスピタル」構想を進め、中小病院の経営課題の解決と、地域包括ケアシステムの一端を担う在宅医療の充実に貢献することを目指しています。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ コミュニティ コンサルティング 再生 地域 子会社 株式会社 病院 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

税理士事務所に特化したSaaS「ZoooU」を提供する「Beso」が資金調達
2022年12月22日、株式会社Besoは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、三菱UFJキャピタル株式会社が運営する「三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合」です。 Besoは、…
サイバー・セキュリティの「Blue Planet-works」が23億円調達
2019年9月2日、株式会社Blue Planet-worksは、総額23億円の資金調達を実施したことを発表しました。 コンピューター・ウイルスが侵入されても発症しない独自技術を活用した「AppGua…
モバイル・アプリ・プラットフォーム「EAP」展開の「ランチェスター」が1億円調達
2019年10月3日、株式会社ランチェスターは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 モバイル・アプリ・プラットフォーム「EAP」を提供しています。 モバイル・アプリ、クラウド、ビッグ・デー…
次世代型太陽電池を開発する「エネコートテクノロジーズ」が55億円調達
2024年7月18日、株式会社エネコートテクノロジーズは、総額55億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エネコートテクノロジーズは、京都大学化学研究所若宮淳志研究室の研究成果を実用化するため、…
採用イベントのオンライン開催ツール「Bizibl」運営の「Bizibl Technologies」が4,300万円調達
2021年1月19日、株式会社Bizibl Technologiesは、総額4,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 採用イベントのオンライン開催ツール「Bizibl(ビジブル)」を運営…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集