注目のスタートアップ

SaaS型保険システム「joinsure」などを展開する「justInCaseTechnologies」が5.7億円調達

company

2023年1月30日、株式会社justInCaseTechnologiesは、総額5億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

justInCaseTechnologiesは、SaaS型保険システム「joinsure」や、グループ会社(株式会社justInCase)を通じてP2P保険「わりかん がん保険」などの保険商品を展開する保険スタートアップです。

「joinsure」は、募集システム・契約管理システム・保険金請求システムの3つのシステムから成る、保険ビジネスのDXを支援するSaaSです。

「わりかん がん保険」は、がんと診断された際に一律80万円の一時金を受け取れる保険です。

特徴的なのが、必ず保険料が発生するわけではなく、保険金が支払われた場合に加入者で割り勘をするという仕組みです。この仕組みはP2P保険と呼ばれています。

今回の資金は、「joinsure」の提供拡大や機能の充実、人材採用に充当します。


生命保険文化センターの2021年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%と非常に高い水準となっています。

また、がん保険の加入率については、生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、2019年時点で42.6%となっています。

一方で保険業界は、国内の少子化の進展による新規加入者の減少と、高齢者の増加による高額な支払い負担の増加が見込まれています。

これは保険業界の収益低下を招くと考えられており、顧客満足度の向上による加入者の増加やテクノロジーを活用した新たな保険商品の開発による売上向上、業務効率化によるコスト削減などの施策が必要になっています。

justInCaseTechnologiesは、自社でP2P保険といった革新的な保険を提供し、その知見をもとにSaaS型のクラウド保険業務システム「joinsure」を開発・提供し、保険業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献しています。

事故・災害・病気などはいつどんなときに訪れるのかわかりません。そのため万が一の備えとして保険に加入します。企業においても不測の事態に備えることは重要ですが、保険はスタートアップや中小企業にとっては費用の負担が大きいものでもあります。そこで活用できるのが共済制度です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、共済制度の仕組みを解説し、スタートアップ・中小企業におすすめの共済を紹介しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ SaaS 保険 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

次世代のERPの提供を目指す「パトスロゴス」が9.5億円調達
2022年3月9日、株式会社パトスロゴスは、総額9億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 コアERPのSaaS提供の実現を目指しています。 柔軟性のあるERP SaaSの提供により、…
混雑状況をリアルタイムに可視化する「バカン」が8億円調達
2023年2月21日、株式会社バカンは、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バカンは、IoT・AIを活用してレストラン街・カフェ・トイレ・観光地・避難所・投票所など、あらゆる場所の空き…
会員制捜索ヘリ・サービス「ココヘリ」運営の「AUTHENTIC JAPAN」が2.2億円調達
2021年3月5日、AUTHENTIC JAPAN株式会社は、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 会員制捜索ヘリ・サービス「ココヘリ」を運営しています。 災害や遭難などでの…
読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」を運営する「Yondemy」が1.3億円調達
2024年3月13日、株式会社Yondemyは、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Yondemyは、子ども向けの読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」や、Po…
「ワクフリ」が「ものづくり補助金」を活用してITツール活用の導入支援・サポートを行うサービス「スモールアシスト事業」をリリース
2020年12月3日、株式会社ワクフリは、「スモールアシスト事業」のサービスを提供開始することを発表しました。 「スモールアシスト事業」は、「ものづくり補助金」を活用して無料でITツール活用の導入支援…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集