注目のスタートアップ

企業間海外決済プラットフォームを展開する「RemitAid」が6,000万円調達

company

2022年9月13日、株式会社RemitAidは、6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

RemitAidは、法人用クレジットカードを用いた国際決済プラットフォーム「RemitAid」(β版)を提供しています。

請求書と連携することで支払いの情報をオンライン化し、海外取引先への振込をノーリスク・簡単に実行できるようにする決済プラットフォームです。

法人カードを利用することでキャッシュフローの課題を解決し、さらに未回収リスク・商品不着リスクを排除します。

今回の資金は、開発リソースの強化、販売・マーケティングの強化に充当します。

海外との取引では買い付けた商品が実際に手元までくるまでに時間がかかります。

代金の決済と商品の引き渡しにタイムラグが生じるため、前払いだと輸入者が商品を受け取れない可能性、後払いだと輸出者が代金を受け取れない可能性といったリスクにさらされます。

このリスクを防ぐため、輸出者と輸入者が初めて契約する取引ではL/C(Letter of Credit:信用状)という決済手段を利用することが一般的です。

L/C取引では、輸入者と輸出者の間に、国内の銀行と現地の銀行の2行が介し、それぞれの銀行が輸出品の代金の支払い、商品の輸送を確約することで安全な取引を実現します。

しかしL/C取引は、取引に時間がかかる、銀行への手数料がかかるといったデメリットを抱えています。

RemitAidは、この海外取引の課題を解決するため、法人カードを利用した海外決済プラットフォーム「RemitAid」を提供しています。

株式会社RemitAidのコメント

このニュースを受けまして、株式会社RemitAid 代表取締役 小川裕大氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

プロダクトの開発・改善の速度をあげるため。

・今後の展望を教えてください。

まずは、目の前のお客様の課題解決に注力します。

海外企業とのお取引において最も利用しやすいサービスを目指し、プロダクトの改善を続けて参ります。

改善のプロセスの中では、周辺領域で事業を展開している企業様とも連携も必須になってくると考えています。

お客様への価値提供の結果として得られれた信用情報を活用し、今後事業を拡大していければと考えております。

・読者へのメッセージをお願いします。

日本経済の今後の成長のため、海外企業との取引は必要不可欠です。

私たちは決済の領域で、海外企業との取引のハードルを下げる努力を続けて参ります。

輸出入や海外決済のことでお困りの企業様はぜひお気軽にお声がけいただけますと幸いです。

法人カードは決済に使えるだけでなく、会計ソフトと連携することで仕訳の効率化を実現するなど業務効率化に役立つものでもあるため、リソースの足りない創業期では大きな助けとなってくれるかもしれません。「冊子版創業手帳」では、法人カードの活用法や、おすすめのカードについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ クレジットカード プラットフォーム リスク 取引 支払い 株式会社 決済 法人 法人カード 海外 請求書 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スタートアップ向け融資事業や個人向けキャッシュレスアプリを手がける「Fivot」が20億円調達
2025年11月5日、株式会社Fivotは、総額20億円の資金調達を発表しました。 Fivotは、スタートアップ向け融資事業「Flex Capital」と、個人向け貯まるキャッスレスアプリ「IDARE…
ロボットの高度自律型遠隔制御システム(HATS)開発の「キビテク」が6,840万円調達
2020年9月18日、株式会社キビテクは、総額6,840万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ロボットの高度自律型遠隔制御システム(HATS)の開発と、ロボット用制御ソフトウェアの受託開発を行…
「サムライインキュベート」がイスラエルのEC事業者向けリスク分析SaaSを提供する「Fugu」に出資
2021年4月23日、株式会社サムライインキュベートは、Fugu Risk Ltd.(本社:イスラエル・テルアビブ、CEO:Amir Meir Sadras)に出資・成長支援することを決定したことを発…
新規事業創出と鉄道事業の進化を目指す共創プログラム「Tokyo Metro ACCELERATOR 2021」が開催
2021年8月23日、eiicon companyは、東京地下鉄株式会社と、「Tokyo Metro ACCELERATOR 2021」を開催することを発表しました。 「Tokyo Metro ACC…
少量データでもリアルタイム学習「QuantumCore」が1.6億円調達
株式会社QuantumCoreは、総額約1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 学習時の計算に必要なデータ量や計算力を著しく節約することができる、独自のリザーバ・コンピューティング…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集