注目のスタートアップ

P2P互助プラットフォームを運営する「Frich」が1.7億円調達

company

2022年9月8日、Frich株式会社は、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Frichは、P2P互助プラットフォーム「Frich」を運営しています。

友だち同士などのグループにおいて、特定のリスクに備えてお金を拠出し、万が一のトラブルの際に保険金として支払われるP2P保険(Peer to Peer型の保険)のプラットフォームです。

オンライン完結型であること、月ごとの契約であるため柔軟に契約・解約できること、グループをつくって加入することで支払いが割引されることなどを特徴としています。

2022年9月現在、補償内容は、ECショップの返品時の送料、スポーツ中の怪我、日常生活での怪我、怪我などで入院した際の飼い犬のシッター代、飼い主の死亡時の飼い猫の引き取り手のサポートなどを用意しています。

また、ストーカー対策、ひとり親家庭、ペットの葬儀、猟友会向け鳥獣被害などのサポートも開発中です。

保険と共済は、万が一のリスクに備えるため、複数の人からお金を集め、トラブルの際に対象の人にお金を提供するという点で共通しています。

保険と共済の違いは、保険は不特定多数の人が加入できるのに対し、共済は特定の人(団体の組合や地域など)しか加入できないという点です。

さらに共済は、助け合いを目的に設計されたものであるため、保険よりも掛け金(保険料)が低く設定されていることが多く、広範なトラブルをサポートしているという特徴を有しています。

近年国内では大規模災害が多発しており、コミュニティ内での助け合いの重要性が注目されています。

さらに、SNSの普及によって広く支援を求めることが可能となっており、実際にそれで支援が集まっている例もあります。

SNSではこれまで充分な参加者を集められなかったニッチなジャンルにおいても、ある程度のコミュニティを形成することが可能です。

こうしたコミュニティでは共済という仕組みがフィットしていることもあります。今後の「Frich」の動向に注目が必要です。

Frich株式会社のコメント

このニュースを受けまして、Frich株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

主に体制構築のための人件費に使います。

・今後の展望を教えてください。

ペットのみならず、さまざまな分野での商品開発をしていきます。また、神戸市との連携を重視し、防災軸での商品開発を強化していきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

公助や保険ではカバーしきれない分野において、共済コミュニティを活用したセーフティネットをつくってみませんか?SNSでグループをつくるように簡単につくることができます。ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ当社までお問合せください。

事故・災害・病気などはいつどんなときに訪れるのかわかりません。企業においても不測の事態に備えることは重要ですが、保険はスタートアップや中小企業にとっては費用の負担が大きいものでもあります。そこで活用できるのが共済制度です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、共済制度の仕組みを解説し、スタートアップ・中小企業におすすめの共済を紹介しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ プラットフォーム 保険 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「インテリジェント・サーフェス」が「栃木精工」と資本提携
2022年6月29日、インテリジェント・サーフェス株式会社は、栃木精工株式会社と、資本提携を実施したことを発表しました。 インテリジェント・サーフェスは、生体親和性材料「MPCポリマー(MPCoat)…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が6億円調達
2022年8月31日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 EVモーターズ・ジャパンは、商用EV車両(バス・トライク・物流車)を製造・販売しています。…
キズナアイなどのバーチャル・タレント事業展開の「Activ8」が10億円調達
2020年4月1日、Activ8株式会社は、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 「キズナアイ」などのバーチャル・タレント事業や、VR/ARなどのxRコンテンツ事業を展開しています。…
商業用不動産データ分析基盤の提供などにより不動産業界のDXを推進する「estie」が資金調達
2025年1月8日、株式会社estieは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、三菱UFJ信託銀行株式会社、三井住友信託銀行株式会社のCVCであるSuMi TRUSTイノベーションファンド…
「エニキャリ」と「アイセイ薬局」が自宅ですぐに処方薬を受け取れる「お薬即時お届けサービス」のトライアル提供を開始
2023年4月24日、株式会社エニキャリと株式会社アイセイ薬局は、「お薬即時お届けサービス」のトライアル提供を2023年1月10日から開始したことを発表しました。 エニキャリは、デリバリーサイト構築サ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集