注目のスタートアップ

化学産業のためのデータプラットフォームを開発する「CrowdChem」が7,000万円調達

company

2022年7月13日、株式会社CrowdChemは、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

CrowdChemは、化学産業におけるビジネス推進を支援することを目的に、独自に収集した特許・論文・カタログ情報などのデータを活用できるデータプラットフォームを開発しています。

このデータプラットフォームは、製品開発に有用な新規原料の組み合わせの発見や、潜在顧客リストの作成、より正確な化学製品の用途調査などに利用できます。

現在、大手化学メーカー2社と有償でPoC(概念検証)を実施し、さならる改良・活用に向けて開発を進めています。

2023年1月のプロダクトのリリースを目指し、研究開発支援・ニーズ探索機能を先行してサービス提供を行う予定です。

今回の資金は、プロダクト開発に充当します。

AIなどの最先端のテクノロジーは、さまざまなビジネスにおいて革新をもたらしています。

それは化学の領域でも同様であり、たとえば、材料科学に情報科学を取り入れたマテリアルズインフォマティクス(MI)という手法は、材料開発のプロセスを大きく変え、高効率化する方法として高い注目を集めています。

一方で、MIは材料開発をデジタル化するものではありますが、化学産業全体を革新するものではありません。

多くの業界では、テクノロジーを活用することで経営そのものを変革するDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が叫ばれています。DXは、国際的に企業がテクノロジーを積極的に活用し競争力を高めていく流れにおいて、テクノロジーの導入が遅れ、相対的に競争力を低下させてしまわないようにするために必要なことです。

CrowdChemは、MIの実現だけでなく、化学産業におけるビジネス全体のデータ活用・効率化を実現するデータプラットフォームの提供を通じ、化学産業に大きな変革をもたらすことを目指しています。

データ活用は、企業の成長にとても重要です。そのためにはデータを上手く活用するためのシステムを整備する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期における社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ カタログ データ プラットフォーム 化学 原料 株式会社 特許 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

製造業向け異常検知AIソフトウェアを提供する「アダコテック」が4.2億円調達
2022年7月28日、株式会社アダコテックは、総額4億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2022年4月27日には、総額11億円の資金調達の実施を発表しています。 アダコテッ…
独自開発IoTデバイスを活用したOMOマーケティングなど展開の「アドインテ」が21.25億円調達
2020年6月8日、株式会社アドインテは、総額21億2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 独自開発したIoT端末「AIBeacon」を活用したOMOマーケティングや、リテール・メディ…
ナノファイバーQED(量子電気力学)共振器による量子コンピューターの実現を目指す「Nanofiber Quantum Technologies」が2億円調達
2022年8月29日、早稲田大学ベンチャーズ株式会社は、株式会社Nanofiber Quantum Technologiesに2億円の投資を行ったことを発表しました。 Nanofiber Quantu…
CO2回収プラントを提供する「カーボンクライオキャプチャー」が6000万円調達
2025年9月2日、株式会社カーボンクライオキャプチャーは、6000万円の資金調達を発表しました。 カーボンクライオキャプチャーは、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)発の技術をベースに、シ…
NFT発行を中心にコミュニティ運営や演出を行う「Apas Port」が設立 2,350万円調達
2023年7月20日、株式会社Apas Portは、会社の設立と、2,350万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Apas Portは、NFT発行を中心にコミュニティ運営や演出を行う、Web3…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集