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自然保全活動に対する資金循環を生み出す森林評価プラットフォームを構築する「sustainacraft」が9,000万円調達

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2022年3月8日、株式会社sustainacraftは、9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、インクルージョン・ジャパン株式会社の「ICJ2号ファンド」です。

東南アジア・中南米・日本の森林等を対象に、地球観測衛星から得られる情報などから自然資源の炭素蓄積量を推定するサービスを構築しています。

カーボンクレジットの透明性を高めて信頼性を向上させることで自然保全への資金循環を生み出し、健全な市場の形成を支援することを目的としています。

2022年には、JAXAやNASAなどが森林・泥炭地・水田などの観測に適したレーダー衛星・ハイパースペクトル衛星などを打ち上げ商用利用を開始する計画があるため、それらの新たな衛星を見据えた研究開発も進めています。

今回の資金は、事業展開・研究開発の加速のための国内外の人材採用に充当されます。

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が2021年11月1日から12日に開催されました。

このCOP26では、世界的な関心の高まりもあり「自然を活用した解決策(Nature-based Solutions, NbS)」が注目されました。

NbSとは、大雑把にいえば、自然保護を通じて社会課題を解決するという概念です。

想定している社会課題には、気候変動、食料安全保障、水の安全保障、人間の健康、自然災害、社会と経済の発展、環境劣化と生物多様性喪失の7つがあります。

NbSは、世界的なSDGsの推進もあり、多様な課題を同時に解決できるものとして注目されはじめました。

最大限の効果を発揮させるためには、長期的・継続的にNbSの実施を支援する資金や、新たな仕組みの開発、NbSの評価基準の構築などが必要であると考えられています。

sustainacraftは、森林評価プラットフォームの構築によってNbSの透明性を高め、自然保全への健全な資金循環を生み出すことを目指しています。

企業としてはカーボンオフセットやカーボンニュートラルに取り組むため、カーボンクレジットを購入することが増加していくと考えられます。

NbSなど環境保全に関する取り組みの透明性の向上は、カーボンクレジットの信頼性の確保のためにも重要であるため、自然保全を評価するための仕組みの構築が進んでいくと考えられます。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。サプライチェーン排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ カーボンニュートラル 株式会社 資金調達
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